車載タッチパネルの曲面化技術と構成部材の開発動向

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

本セミナーでは、フィルムセンサ、カバー材料、加飾技術、触感付与、車載タッチパネルのトレンド技術を解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 車載タッチパネルに求められる構成部材と曲面、異形状への対応

(2016年11月17日 10:00〜11:30)

 タッチパネルのスマホ・タブレットにつぐ次の市場として車載用途が期待されている。車載用途では限られて面積に最大限のデイスプレイを設置するために曲面化、異形化などが求められている。タッチパネルも当然曲面化、異形化を求められ、それに適応できるセンサーやカバー材料が求められている。  本講座では、車載用を中心に タッチパネルの曲面化、可撓性を発揮する材料や構造に関して説明する。

  1. タッチパネルの種類と市場
    1. マルチタッチパネルの種類
    2. タッチパネルの市場と用途
    3. タッチパネルの次の市場は何か
    4. 車載、大型、デジタルサイネージでの拡大
    5. 車載用デイスプレイへの要求
  2. 静電容量マルチタッチパネルの技術動向と今後のトレンド
    1. 構造と特徴
    2. 大面積化と曲面化に必要な条件
  3. 可撓性、曲面タッチパネルに必要なフィルムセンサーの技術動向と要求特性
    1. 新規透明導電性膜の種類と特徴
    2. Cuメタルメッシュセンサ、SpiderNetパネルの特徴
    3. 銀メタルメッシュセンサー
    4. メタルメッシュセンサ材料の種類
    5. メタルメッシュセンサーの作成方法
    6. メタルメッシュセンサーでの検出
    7. メタルメッシュセンサの課題と対策
      1. 視認性の低下防止 (配線黒化処理での対策)
      2. モアレ発生の防止
  4. 曲面化、フレキシブル化を実現するタッチパネル用カバー材料と要求特性
    1. カバー材料はガラスかポリマーか?
    2. プラスチックカバー材の種類と課題
    3. オールプラスチックタッチパネルの構造
    4. メタルメッシュに適応した曲面化作成法
  5. 次世代タッチパネルに必要な触感付与

第2部 形状記憶合金を用いた触感フィードバック技術と車載応用

(2016年11月17日 12:10〜13:40)

 タッチパネルなどの操作パネルを指が触った瞬間にクリック感を発生させる新方式アクチュエータを開発した。これは従来の振動モータ等と異なり、パネルのみが一瞬にして震える形状記憶合金を用いた独自技術である。その原理を説明するとともに市場拡大が期待される車載市場での応用について紹介する。  また疑似的に作りだした「クリック感」を,受講者の皆様にも体感していただきながら解説する。

  1. 触覚技術の紹介
    1. 電磁ソレノイド、振動モータ、ピエゾ式の紹介
    2. 従来技術の説明、メリットとデメリット
  2. 新方式アクチュエータの紹介
    1. 特徴、イメージ・形状記憶合金の採用・単純な駆動回路
    2. 動作原理の詳細な説明・1つのデバイスでアクチュエータとセンサーを兼用
    3. メカニカルな「クリック感」を発生させる方法
    4. 実際の加速度波形、振動モータとの比較・製品への搭載例
  3. タブレットへの応用例の紹介
    1. 構成の説明
    2. 効率的な触覚発生の説明
  4. 車載への応用例の説明
    1. 新方式アクチュエータが望まれる理由
    2. 車両メーカの反応とその市場
  5. その他
    1. 海外を含めた特許の登録状況
    2. アップル社のパソコンの触覚技術
    3. 高温動作実験
    4. 高電圧やエラストマーを利用した他の触覚技術

第3部 自動車コックピットの加飾技術と3D曲面形状への対応

(2016年11月17日 13:50〜15:20)

 近年、車載内装パネルに対する自動車メーカーの要求は大きく変化しています。光学特性・機械特性など、当社の実績を交え、どのような加飾パネルが望まれているか、開発のポイントを紹介します。

  1. 自動車内装業界のトレンド
    1. 内装加飾トレンドの変遷
  2. 加飾技術
    1. 工法
    2. 要求スペック
    3. 当社加飾パネルの採用実績
  3. タッチパネルとのモジュール化
    1. 工法
    2. 要求スペック
    3. 当社モジュール採用実績
  4. まとめ

第4部 車載用曲面・異形タッチパネルの開発と視認性向上

(2016年11月17日 15:30〜17:00)

 スマフォ、タブレットなどの普及に伴い、静電容量方式タッチパネルの車載用途への搭載が広がりを見せています。また、ディスプレイ用途の多様化、安全性・快適性の追求、さらにはデザイン性の向上など、車室内のコックピットにおけるタッチパネルの位置付けは、従来の表示部材上のインプットデバイスの役割に加え、統合コックピットシステムを構成する主要部材の一つとして、大きく変わりつつあります。  本講演では、車載用タッチパネルに求められる要求仕様と、それを実現する要素技術、および使いやすさ、デザイン性を追求した曲面、異形タイプのオーバーレイ一体型タッチパネルの開発について説明します。また、今後のHMI、要素技術開発の取組みについても概説します。

  1. 車載用タッチパネルに求められる基本特性
    1. タッチパネルの基本構造、主な特徴
    2. 光学特性 (視認性)
    3. 表面機能性
    4. 感度、位置精度
  2. 曲面、異形タッチパネルの開発
    1. 市場動向
    2. 基本構造
    3. 樹脂製オーバーレイ (カバーレンズ) の生産プロセス、特徴
    4. 静電容量方式センサ
    5. 貼り合わせプロセス開発
    6. 高信頼性を支える主要技術
  3. 今後の開発取組みについて
    1. センサの開発 (大画面化、曲面・異形への追従性向上)
    2. さらなる視認性向上に向けて
    3. 安全性、快適性向上に向けた新たなHMIデバイスの開発

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
株式会社 技術情報協会の地図

受講料

複数名同時受講割引について