紫外線・赤外線遮蔽フィルム・コーティング材の設計・評価技術

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プログラム

第1部 酸化亜鉛系材料を用いた紫外線・赤外線遮蔽フィルムと可視光透過性

(2016年11月15日 10:00〜11:10)

 亜鉛資源の最新動向から酸化亜鉛の工業的製法・物性・応用に至るまで、酸化亜鉛のすべてを平易に解説します。  特に、機能材料として導電性と光学的性質の関係、赤外・紫外線遮蔽についての仕組みを説明し、応用へのヒントを提供します。ナノ粒子の分散と課題についても概説します。

  1. 酸化亜鉛の概要
    1. 亜鉛資源の動向
    2. 酸化亜鉛の工業的製法
    3. 酸化亜鉛の種類・品質
    4. 酸化亜鉛の結晶構造
    5. 酸化亜鉛の一般物性
  2. 導電性酸化亜鉛
    1. 粉体の導電性とは … パーコレーション
    2. 導電性酸化亜鉛の特徴
    3. 格子欠陥と導電性
    4. 導電性と分光反射率
  3. 酸化亜鉛系ナノ粒子を用いた赤外・紫外線遮蔽材料への応用
    1. 半導体による光の吸収
    2. 粉体粒子による光散乱
    3. 酸化亜鉛系ナノ粒子の形状
    4. 酸化亜鉛系ナノ粒子の分散
    5. 酸化亜鉛系ナノ粒子の塗膜
    6. 物理製膜による赤外遮蔽

第2部 遮熱・紫外線遮蔽機能を付与するコーティング技術

(2016年11月15日 11:20〜12:20)

  1. はじめに
  2. エコガラスコートグレード光学特性
    1. 紫外線カット
    2. 透明性
    3. 遮熱性 (日射遮蔽)
    4. 被膜性能 (硬度、耐候性、密着性など)
  3. 塗布方法
  4. 効果実証
    1. 温度測定
  5. おわりに

第3部 太陽熱・暖房熱をガラスが止める省エネルギー技術

(2016年11月15日 13:10〜14:20)

 世界中で異常気象の前兆が発生している。大量生産・大量消費、豊かな生活を追い求めた結果、CO2が大量に放出され、地球の温暖化は深刻化している。  化石燃料に代わるエネルギーの開発が急務であるが、エアコンなしの生活はできないという現実に、私たち人類は直面している。そのような状況下、我々フミンは、エネルギーを使わないでCO2を半永久的に減らせる究極の省エネルギー技術の開発に成功した。

  1. フミンコーティング特許内容の説明
  2. 代表的な施工例の紹介
    1. 国立新美術館
    2. 沖縄・マリオットホテル、機能性フイルムとの違い
  3. ガラスの反射率を下げるフミンコーティングの特徴
    1. 省エネルギーガラスの反射公害
    2. 環境省・ヒートアイランド対策技術分野実証番号051-1012
  4. フミンコーティングの効果と安全性について
    1. シックハウスの原因物質・厚生労働省指定化学物質13種類不使用
    2. 特殊サイズのATOを用いた熱吸収剤の開発と電波障害から見たITOとの性能比較
    3. 湿気硬化型の1液タイプ塗料の特徴
  5. 遮蔽係数・熱還流率で評価できない遮熱性の理由とは
  6. 省エネ効果と劣化テスト
  7. 熱カット・紫外線カットスプレーコーティング技術と各種機能性向上
    1. 高硬度化技術と硬化速度の調整
    2. 耐擦性技術としての摩擦抵抗の減少
    3. 結露抑制効果
    4. 可視光線透過性の向上
    5. 近紫外線 (IR) カット効果の向上
    6. 熱割れ低減・防止特性と耐久性の向上

第4部 ガラス用透明フィルムへの遮熱性付与,紫外線遮蔽性向上とその応用

(2016年11月15日 14:30〜15:40)

  1. 従来の窓ガラス用遮熱フィルム
  2. 空調負荷軽減の意義と手段
  3. 最近の窓ガラス用遮熱フィルムとしての「透明・赤外線高反射率フィルム」
    1. その構造と種類
    2. 赤外線の選択的反射の原理とその効果
  4. 紫外線カットについて
    1. 紫外線カットの原理
    2. 紫外線透過率,紫外線反射率の評価
    3. 紫外線カットの効果
      • 皮膚などの人体安全性
      • 室内照明からの紫外線カットによる防虫機能 他
  5. 透明・赤外線高反射率フィルムの性能評価
    1. 明るさ・見え方
      • 眺望性
      • 開放感
      • 透明性
      • 採光性
    2. 遮熱性能
    3. 光の入射角と遮蔽効果向上の関係
    4. 節電・省エネルギー効果・CO2削減効果 (実環境での測定)
    5. 求められるその他の性能
      • 熱割れ対策
      • ガラス飛散防止性
      • 電磁波透過性 他

第5部 紫外線、熱線遮蔽能を有する有機無機ハイブリッド材料の開発と材料特性

(2016年11月15日 15:50〜17:00)

 高分子の高機能化を目指して、積極的に無機物と複合化する手法が用いられていますが、無機物を直接分散する系では、高分子と無機物の相溶性の関係から不混和になり、均一に分散させることは極めて困難です。  高分子にシランカップリング剤を導入することで、双方の相溶性を改善し、その結果、透明でありながら、紫外線や熱線を遮蔽するハイブリッド材料が作製できるようになりました。  本講座では、ハイブリッドの調製条件や材料特性等について紹介したいと思います。

  1. 有機・無機ハイブリッド材料とは
    1. ハイブリッド化する利点
    2. ハイブリッドの調製方法 – 総論として -
  2. 複合技術としてのゾル – ゲル法
    1. ゾル – ゲル法の利点
    2. ゾル – ゲル法による複合化方法
  3. 紫外線カットポリカーボネート/チタニアハイブリッド材料の作製
    1. ハイブリッドの調製および成膜条件
    2. ハイブリッドの光学的性質
    3. ハイブリッドの微細構造
  4. その他、紫外線・熱線カットハイブリッド材料の作製法と材料特性を紹介
  5. 本講座のまとめ

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