事業性評価では、NPV等の評価指標の計算を行いますが、単なる計算をすればよい業務では決してありません。事業性評価は、多くの関係者との密度の高いコミュニケーションに基づく組織的かつ継続的な業務です。
この講習会では、まず、なぜ組織的かつ継続的な取り組みが必要なのかを解説します。そして、事業性評価の考え方、評価指標と各種分析が意味すること、さらに長所短所までを解説し、皆さんと、関係する方々が、それぞれの業務の意味をしっかりと押さえることを目的とします。事業性評価は、新たな製品・サービスの実現に大きな役割を果たす重要な業務です。一つでも多くの優れた製品・サービスを実現するために、この講習会で共に学び・議論しましょう。
- 事業性評価は、単なる計算ではなく組織的かつ継続的な業務
- 投資額の考え方
- 事業性評価業務の変化、各社の取り組みの違い
- 数字の遊びを避けるためには
- 不確実な事業のリスクマネジメント
- 評価の基となるビジネスプランの立案:
仮説指向計画法 (Discovery-Driven Planning)
- 逆損益計算法
- マイルストンプランニング
- ステージゲート法との違い (「イノベーションのジレンマ」のクリステンセン教授による指摘)
- 実務への応用 (例:もっと詰めてこい!にどう対応するか、等)
- 事業性評価手法の解説
- DCF法
- DCF法とNPV算出の考え方
- NPVの長所と短所
- 長所は大きいが、短所も大きい
- 過去投資に関する整理
- シナリオDCF法
- シナリオDCF法の考え方
- シナリオDCF法の長所と短所
- 感度分析
- 感度分析の考え方
- 感度分析の長所と短所
- モンテカルロDCF法
- モンテカルロ法の考え方
- モンテカルロ法の長所と短所
- What-If分析
- What-If分析の考え方
- What-If分析の長所と短所
- デシジョンツリー・アナリシス
- 開発の成功確率を考慮する考え方
- eNPVとrNPVの定義
- 「シナリオ」と「オプション」に関する整理
- デシジョンツリー・アナリシスの長所と短所
- 実務例、および事業性評価ソフトウエアの紹介
- 企業事例
- 大鵬薬品工業の取り組み
- 千寿製薬の取り組み
- 大阪ガスグループ 新たな成長の柱 創出の取り組み
- 事業性評価ソフトウエアとWhat-If分析・感度分析・リスク分析・デシジョンツリー等の解説
- Excel上で動く事業性評価ソフトウエア「デシジョンシェア」
- 事業性評価専用システムRadMap/project
- 事業ポートフォリオマネジメント専用システムRadMap/portfoilo
- 継続的運用のポイント
- 中長期の視点を持つ
- 業務プロセスを再定義する
- 業務プロセスを長期間支えるITツールの活用