最初のEU GVP Moduleが発行されて4年が経過した。この間、日本企業もGVP Moduleに対応して、取り入れ可能な部分は取り入れてきたように見受けられる。
しかしながらModuleの理解不足、あるいは重要度の認識不足から殆ど対応が取られていないModuleも見受けられる。また最近日本で続いて発生しているGVP非遵守は、GVP省令の力不足を示すとともに、EU GVP Moduleに準拠して居れば、防げたのではないかとも推察される。これまでの日本企業の対応を概観するとともに、日本企業が殆ど対応していない要求事項を取り上げ、その解決策を探りたい。
- 対応が取られていないModule I (Quality System)
- Senior Management Participation
- Escalation System の構築
- 研修記録様式の間違い
- 日本の規制には無いとして看過されたPSMF Module II (PSMF)
- Audit Recordの活用 Annex Gを充実させる
- QAがModuleに詳細記載が無い理由→代替えとしての自己点検の充実
- Safety DatabaseのPolicy、SOPが無い日本企業とPSMF記載不十分
- Module IIIとEU Procedure
- Module IV:
- Risk Based Auditの構築方法
- 指摘事項の傾向
- Module V:
- J-RMPで何が新しい要求事項か?
- EU-RMPとJ-RMP
- Module VI (Reporting) における諸問題
- 自発報告における因果関係
- 文献検索とEudravigilance
- XEVMPD登録とその活用
- 医師絡みの副作用分類と日本企業の誤用
- Module IX (Signal)
- CIOMS VIIIのRecommendation
- 忘れ去られた統計的手法
- 古典的シグナル解析は十分か?
- 発行予定の無くなったModule XI~XIV
- Module XVI (Tool & Index)
- 日本企業が取り入れていないKPI
- KPIは発想次第→アイディアが必要