ゴム・エラストマーの配合設計と疲労・劣化対策

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本セミナーでは、ゴム製品の耐久性、寿命をさらに向上するための手法と考え方について、原料の選択、疲労・劣化要因の理解と対策のための配合技術、製造工程の疲労寿命への影響と課題、ゴム製品の劣化事例と対策などを配合設計、加工技術の説明を交えて解説いたします。

日時

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プログラム

過酷化する使用環境において、ゴム・エラストマーの耐久性向上や製品寿命の延長が求められています。  本講座ではエラストマーの劣化の評価・解析、劣化メカニズムの推定、劣化抑制と長寿命化など「ゴム・エラストマーの劣化」に関する課題、対策を解説します。具体的には、原料の選択、製造工程での課題解決、製品での劣化対策など、配合設計、加工技術の説明とリンクさせながら解説します。

  1. ゴム材料に使用される高分子物質の特徴
    1. 化学的特徴
    2. 物理的特徴
  2. ゴム材料の特性
    1. ゴム材料の機械的性質
      1. 応力 – ひずみの関係
      2. 各種条件に対する応力-ひずみ曲線
        • 架橋密度
        • 使用条件
        • 環境条件
    2. ゴム材料の粘弾性特性
      1. ゴムのヒステレシス
        • ヒステレシスロス
        • 疲労劣化
    3. ゴム材料の疲労特性
      1. 応力-ひずみ曲線と製品設計
      2. ゴムの疲労破壊
        • 疲労寿命
        • 酸素の影響
  3. 材料要因に由来する疲労と劣化
    1. 架橋構造の影響
    2. 充てん剤の影響
  4. 外部刺激による疲労と劣化
    1. 力学的刺激
    2. 熱刺激
      1. 熱による物理的構造変化
      2. 熱による化学的構造変化
        • ゴム分子主鎖の切断と構造変化 (原料ゴムの選定、老化防止剤の選定)
        • 架橋構造の切断と構造変化 (架橋構造の種類、硫黄架橋について)
    3. 日光ばく露 (オゾン、光)
  5. 耐老化性を向上する配合設計
    1. 硫黄による架橋
    2. 有機過酸化物による架橋
    3. 加硫方法の違い
  6. 耐候性 (オゾンなど) を向上する配合設計
    1. オゾンによる影響を抑制
    2. 老化防止剤の選定
    3. 老化防止メカニズム
    4. 各種ゴムの耐オゾン性比較
    5. オゾン劣化防止法
  7. 疲労寿命に影響する加工工程での問題点
    • 配合
    • 混合
    • 成形加工
    • 加硫
  8. ゴム製品の劣化事例と対策
    1. 劣化原因の特定事例
      1. 自動車用タイヤ部材の市場での材質変化 -
    2. 劣化特性からみた長寿化技術 (ポリマー、配合剤などの選定)
    3. ゴム・プラスチック製品の寿命評価

会場

芝エクセレントビル KCDホール
150-0013 東京都 港区 浜松町二丁目1番13号
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