本セミナーでは、ゾルゲル法によるガスバリア膜の作製、ガスバリア性評価方法、新規な有機-無機ハイブリッドガスバリア膜について詳解いたします。
機能性有機高分子とガラス・セラミックスなどの無機化合物をナノレベルで混合した有機-無機ハイブリッド材料は新規な機能性材料として注目され、研究開発、実用化が進められています。さらに、この有機-無機ハイブリッド材料を様々な基材にコーティングすることにより付加価値を与えた膜も注目されており、ガスバリア膜、ハードコート膜などの機能性膜が期待されています。 ガスバリア膜は、近年、包装分野のみならず電気電子分野などでも注目されており、ハードコート膜はプラスチックなどの表面改質手法の一つとして簡便に表面硬度を付与する目的で広く用いられております。 本講演では、有機-無機ハイブリッド材料の作製手法として重要なゾル-ゲル法、および表面改質法を概説した後、有機-無機ハイブリッド材料の基礎を説明し、開発事例として講演者がこれまでに開発した有機-無機ハイブリッドガスバリア膜、ハードコート膜について取り上げ、その作製方法、膜特性について解説します。