第1部 有機EL素子の劣化メカニズムと長寿命化技術
(2016年10月31日 10:30〜12:00)
- 有機EL素子とは?
- 有機EL材料のこれまで ~蛍光、燐光、遅延化蛍光~
- 有機EL素子の層構造
- 有機EL素子のこれまでと現状
- 有機EL素子の黎明期
- ディスプレイと照明
- 有機EL素子の封止
- 封止の重要性
- 欠陥の影響
- 有機EL素子の劣化要因
- 酸素の影響に関する報告
- 水の影響に関する報告
第2部 青色りん光材料を用いた有機ELデバイスの高効率化と長寿命化
(2016年10月31日 12:45〜14:15)
有機ELは、次世代省エネルギーデバイスとして期待され続け、いよいよ成長期に入ろうとしている。一方で、本格的な市場拡大には、製造プロセスと青色発光材料の革新が不可欠とも言える。青色発光材料に焦点を当てると、蛍光材料での低発光効率、りん光材料でのデバイス短寿命化と、各々課題を有しており業界全体のボトルネックとなっている。
コニカミノルタでは青色りん光材料の開発を行い、これまで高発光効率と長寿命化の両立を実証してきた。断片的な取り組みでは袋小路に入り込み、多面的、統合的な施策により励起状態を能動的に制御することが必要である。
本講義では、青色りん光材料を用いた有機ELデバイスの長寿命化設計指針について総括したい。
- コニカミノルタの取り組み
- コア技術と製品群
- コニカミノルタの有機EL照明
- りん光材料による高効率化技術
- 蛍光材料との対比
- 白色デバイスでの世界最高効率
- 青色りん光材料の分子設計
- 分子計算の適用
- 統計解析の適用
- 青色りん光デバイスの長寿命化設計
- 青色、りん光の原理的課題
- エミッタ/ホストの二分子同時設計
- 電子移動制御によるエミッタ励起子生成技術
- エネルギー移動制御によるエミッタ励起子生成技術
- 電子輸送材料による長寿命化技術
- 塗布プロセス
- 低コスト化のための製造プロセス
- 塗布型有機層設計/長寿命化への課題と対応
- ダイコート塗布の課題と対応
- 青色りん光材料実用化/更なる高色温度、長寿命に向けて
第3部 有機EL性能向上のための評価・解析技術
(2016年10月31日 14:30〜16:00)
- 評価法の概論
- 種々の評価法
- 評価事例
- 有機ELデバイス製造における不純物評価
- 有機ELデバイスの劣化評価