クリーンルームがあるからと言っても、製品のチリ・ホコリに起因する異物不良がなくなる訳ではない。チリ・ホコリをゼロにすることは困難であるが異物不良は低減することは可能である。異物不良の基本とは作業室の「維持・管理・運用」のノウハウやコツに集約されのであって、クリーンルームの清浄度の機能だけに頼っても、異物不良はゼロにはできない。
今回のセミナーは、塵埃の形状や挙動について正しく理解し、異物対策の基本を解説する。また、クリーン化技術のガイドラインと共に、掃除・清掃方法を示し、異物不良ゼロを目指すコツとその理由も明らかにする。また、静電気対策についても同様にガイドラインを提唱し、静電気対策の正しいコツも解説する。
- クリーン化技術の基本となる根拠と考え方
- 塵埃対策に対する考え方
- PM2.5に見る、浮遊粒子の形状
- SPMとPM2.5
- 身の回りの塵埃・異物の形と大きさ
- 塵埃・異物の見方と原因の解釈の仕方
- 塵埃・異物の侵入ルートとは
- 除塵対象の大きさのイメージ
- クリーン化の4原則
- クリーンルームの簡単なイメージ
- クリーンルームの表示
- 異物や塵埃の動きを正確に把握する
- 製造現場で見かける異物・塵埃
- クリーンルーム内へ侵入する塵埃
- 塵埃の6大特徴
- 塵埃の発生由来と付着・吸着の形態
- 作業環境での発塵源
- どの大きさの塵埃・異物が見えるのかのイメージ
- パーティクル (塵埃) 発生のイメージ
- 通行人数と塵埃付着数
- クリーンルームでも大きな塵埃は問題
- 塵埃の大きさと相関性
- 各気流速度における塵埃の落下と移動
- 粒子の大きさと落下時間
- 浮遊塵埃の運動方程式
- 気流による渦の発生
- 扉の開閉による気圧の変化
- 発塵性の評価データーとその意味
- パッケージエアコン (PAC) からの塵埃飛散
- 材質の組合せによる発塵
- 色々な紙類からの発塵
- 皮膚からの発塵
- 素手からの発塵とハンダペーストからの発塵
- 生地に付着した微粒子のエアブローと粘着ローラーの除去効果の比較
- 身の回りの発塵物質
- Class1000レベルのクリーンルーム内の塵埃
- 喫煙時の発塵
- 床面からのパーティクルの舞い上がり
- 通常の衣服生地の外観比較
- 導電性手袋からの発塵
- 作業手袋からの発塵
- 化粧品やアクセサリーについて
- 通常の紙類や鉛筆について
- 簡易ミニエンのフィルターの効果
- エアブローと粘着ローラー異物・塵埃の除去効果の比較
- 無塵服からの発塵
- 拭き取り材について
- 静電気について
- 静電気の3原則
- 静電気の基本事項
- 人体帯電と電撃の強さ
- 静電気の摩擦帯電列
- 静電気対策の基本となる減衰時間
- 静電気対策品の抵抗値の範囲
- 静電気と湿度の関係
- 作業台周りの静電気対策のコンセプト
- 無塵服着用時の腕振り歩行動作による人体の帯電
- カーペット上,靴の種類と人体帯電圧
- ネジ締め作業動作時の帯電電位
- 乾空によるプラスチックチューブ材の帯電
- 一般作業服の摩擦帯電比較
- 器具備品の静電気対策例
- 椅子の静電気対策
- 掲示板の帯電電位
- 非導電床での台車走行時の帯電量
- 手押し台車のチェーン取り付け効果
- 製造工程での静電気発生場所と静電気対策実施例
- 静電気で吸着した塵埃の吸着力
- ESAによるパーティクルの付着
- 静電気管理基準値のガイドライン
- 異物対策の基本技術
- クリーンルームだけに頼らない異物対策の基本
- クリーンルームと一般作業室との比較
- 最低限のクリーン化設備について
- クリーン化による異物対策へのアプローチ
- クリーンルームのない場合の異物対策のガイドライン
- SPCクラスとWRCの関係
- クリーン化対策のガイドラインに基づく異物対策の実施項目
- 製造現場での異物対策のコツ
- 持ち込み品の管理
- ゴミ (塵埃) の見つかり易いところ
- 装置と設備の配置と注意点
- 製造装置や関連設備で注意項目と保全
- 現場で役立つクリーン化標語
- 非クリーンルームのクリーン化改善事例
- 改善すべき作業者の服装および足の置き方
- 簡易ミニエンブースの導入事例
- 作業員の教育
- クリーン化に求められる姿勢
- クリーン化教育の重要項目
- クリーンルームに入ってはいけない人とは
- 作業員の衛生管理の基本
- Sの見直しと新6S
- 作業員とのコミュニケーション
- 清掃の基本
- 清掃の基本と考え方