がん発光・蛍光イメージング技術開発と診断への応用

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第1部. 酸素応答性発光プローブの開発とがんイメージングへの応用

(2016年10月12日 10:00〜11:30)

 光イメージング技術は、簡便で安全性が高く空間分解能にも優れるため、がんの新しいイメージングモダリティーとして注目されている。  ここでは光を用いたがんイメージング技術について、最近の研究動向とともに、特に低酸素環境を利用したがん特異的イメージング技術について紹介する。

  1. 光を用いたがんイメージング技術
    1. がんのin vivoイメージング
    2. 光イメージング
    3. 蛍光を利用したイメージング
    4. りん光を利用したイメージング
  2. 生体と酸素
    1. 生体における酸素の役割
    2. 低酸素ストレスに対する生体応答
    3. 低酸素が関係する疾患
    4. がんと低酸素
  3. 生体内の酸素センシング
    1. 生体への応用が可能な酸素検出技術
    2. りん光プローブ法
    3. 培養細胞への応用
    4. 生体組織への応用
  4. がん組織イメージング
    1. 腫瘍の光イメージング
    2. 腫瘍の酸素化状態の定量
    3. 近赤外発光プローブによる深部観察
    4. 腫瘍特異性を高めた発光プローブの開発

第2部. 抗体工学的手法による蛍光バイオセンサーの開発

(2016年10月12日 12:10〜13:40)

タンパク質、特に高い選択性でがん細胞などの抗原を検出可能な抗体を利用した蛍光プローブの構築法について、その原理と検出例をお話する。

  1. 抗体工学の基礎
    1. 抗体医薬の発展と抗体工学
    2. 組み換え抗体技術による各種抗体断片の作製
  2. 免疫測定法の原理
    1. サンドイッチ法によるタンパク質検出
    2. 競合法による低分子の検出
    3. オープンサンドイッチ法
    4. 抗体工学による測定系の構築
  3. Quenchbody (Q-body) 法
    1. オープンサンドイッチ蛍光免疫測定法
    2. 無細胞系による蛍光修飾抗体の構築
    3. 抗体内残基による蛍光消光
    4. scFv型Q-body
    5. Fab型Q-body
    6. 大腸菌系による各種Q-bodyの構築
    7. 細胞代謝物のイメージング
    8. がん細胞のイメージング
  4. 今後の展望
    1. 蛍光タンパク質を利用した系
    2. 酵素を利用した検出系

第3部. 臨床医からみた消化管がん発見と診断と蛍光技術への期待

(2016年10月12日 13:55〜15:25)

 国のジェネリック医薬品の採用拡大方針に従って、各施設がジェネリック医薬品の採用を購入金額、医療安全対策などを考慮して採用を始めたが、各施設で異なる製薬会社の多種類の医薬品を使用することで後発医薬品の良い点と、問題点も見えてきた。  外用薬などは、使用する患者さんからの情報も重要である。各施設間で徐々に情報の共有も進みつつある。

  1. 消化器内視鏡診断の現状
    1. 白色光による通常観察
    2. 色素内視鏡観察、拡大観察の意義
    3. 画像強調内視鏡 (NBI・BLI等) 利点と問題点
  2. 次世代内視鏡への期待
    1. がんの形態的診断から機能診断へ
    2. 分子イメージング内視鏡 (有機系小分子、ペプチド、Qドット、抗体、ナノ粒子)
    3. 機能イメージング内視鏡の考案

第4部. メーカーからみたがん発光技術の研究動向と課題

(2016年10月12日 15:40〜17:10)

 近年コンパニオン診断への応用が期待される末梢血循環癌細胞 (CTC) 検出技術を中心に発光技術の臨床応用について詳説したい。

  1. 発光技術の医療分野への応用開発
    1. 国内および海外での開発現状
    2. 臨床応用に向けた課題
  2. 腫瘍溶解ウィルスを応用したがん細胞検出技術
    1. 腫瘍溶解ウィルスの基本構造
    2. がん検査への応用-テロメスキャンの開発 -
    3. テロメスキャンによる固形腫瘍の蛍光可視化
    4. 微小転移巣・腹膜播種・転移リンパ節等の蛍光可視化
  3. 発光性腫瘍溶解ウィルスによるがん細胞検出の実際
    1. 末梢血循環腫瘍細胞 (CTC) とは
    2. テロメスキャンによるCTC検出フロー
    3. 臨床検体からのCTC検出
    4. CTC検出による臨床アプリケーション
    5. コンパニオン診断への応用

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