(2016年10月14日 10:00〜11:15)
高齢者が使いやすい機器や生活環境を提供するためには、加齢変化する人間 機能を把握し、それに応じた設計が欠かせない。日常生活行為 (ADL) は、様々な 動作の組み合わせで行われる。 本講演において、人間の動作、さらには行為を 使いやすさの点から評価する方法について紹介する。
(2016年10月14日 11:30〜12:45)
本講演では、駅における乗り換えタスクにおける案内表示のユーザビリティ評価方法を取り上げる。案内表示を利用した移動行動には、注意機能、作業記憶機能、プランニング機能が関係する。 高齢化に伴って生じるこれらの機能の衰えを考慮して、JR駅 (秋葉原駅、大宮駅など) において案内表示のユーザビリティ評価を行った結果、案内表示では誘導の難しい高齢者がいることがわかった。
(2016年10月14日 13:30〜14:45)
高齢者や障害者に配慮した製品の使いやすさを検討するには、操作のしやすさだけでなく、視覚や聴覚・触覚的な製品の情報を使用者伝わりやすくすることが重要である。 高齢者や障害者の不便さの背景にはどのような感覚の問題があるか、そしてこのような不便さを少しでも解消するためのアクセシブルデザインについて、データやデザイン例などを用いながら説明する。 今回は視覚の問題を中心に、触覚、聴覚についても説明する。
(2016年10月14日 15:00〜16:15)
まだ言葉が上手く喋れない赤ちゃんやコミュニケーションの難しさから上手く意思表現できない寝たきり高齢者あるいは意思と言葉とが素直に連動していない若い女性などに対して真の心 (気持ち) を客観的に評価する方法について著者らの研究結果について講演する。 赤ちゃんに対しては、唾液アミラーゼ活性の計測を用い、寝たきり高齢者には「ウェアラブル生体センサー」による自律神経計測を、若い女性に関しては脳波計測を、それぞれ対象者に適していると考えられる方法にて計測実施した。
(2016年10月14日 16:30〜17:45)
高齢者人口の増加に伴い、今後ますます高齢者の使いやすさに配慮した、 「人にやさしいモノづくり」が求められてきます。 本講座では、それらのベースとなる高齢者のユーザビリティ評価について、 評価の進め方などの基礎から、使いやすさの可視化・定量化手法まで、 具体的な開発事例を交えながら、専門的な内容をわかりやすく紹介します。