糖尿病患者数と関連医療費は増加の一途をたどり、今やその対策は国家的課題と言える。このような背景から糖尿病治療薬の開発が精力的に行われ、現在降圧薬を抜き最もラインナップの多い疾患となった。
しかしその一方で、その使い分けや選択法に関する多少の混乱が糖尿病非専門医、一般医の間ですら広がりつつある。
そこで本講演では糖尿病の治療ストラテジーを理解するために最低限必要となる事項を最初に紹介し、その後治療薬選択の考え方、各国の治療ガイドライン、処方実態、エビデンス、最近の話題、今後の課題を順次示したい。
1日通して聴講頂ければ、糖尿病の病態、検査、治療の現状、課題のエッセンスが理解でき、明日からの活動に必ず役立つ実践的な企画です。是非ご参加下さい。
- 糖尿病の理解に最低限必要な検査
- 血糖コントロール指標のみかた、考え方、使い方
- インスリン分泌能、インスリン抵抗性指標のみかた、考え方、使い方
- ケトン体のみかた、考え方、使い方
- 肥満の評価法と問題点
- 糖尿病の治療の考え方
- 糖尿病の治療目標とその意義
- ガイドラインから治療目標値:海外との比較も踏まえて
- 糖尿病治療薬の特性とエビデンス
- 経口血糖降下薬の特性とエビデンス
- SU薬
- ビグアナイド薬
- DPP-4阻害薬
- SGLT-2阻害薬
- α-グリコシダーゼ阻害薬
- チアゾリジン薬
- グリニド薬
- 糖尿病注射薬の特性とエビデンス
- インスリン製剤
- GLP-1受容体作動薬
- 治療ガイドラインからみた治療薬選択:海外との比較も踏まえて
- 我が国の処方実態と解釈
- 高齢者の糖尿病
- 2016年改訂された高齢者糖尿病治療ガイドラインの論拠と解釈
- 示された推奨薬剤とは
- 糖尿病治療に関する最近の話題