日常水回りで経験する“ぬめり”の本質は、実は細菌と材料との相互作用にある。
本講演では、細菌の材料への付着という、小さな一歩が、日常生活だけでなく、大きな産業上の問題へとつながっていくかを、基礎から応用、評価と開発に触れながら、長い時間軸とともにその顔を変えていく“ぬめり”をわかりやすく捉えて解説する。
- ぬめりという現象
- 日常生活で出くわすぬめり – 水回りの数々
- 産業上のぬめりの問題
- ぬめりとは何か?
- なぜぬめるのか?
- 細菌とぬめり
- 抗菌、バイオフィルムとぬめり
- バイオファウリングとバイオフィルム
- バイオフィルムの形成プロセス
- バイオフィルムとスケール、スライムの関係
- ぬめりの科学
- ぬめりの構成要素
- ぬめりの原因となる細菌のこと
- 細胞外重合物質 (EPS) とその作用
- ぬめりの水分のこと
- バイオミネラリゼーションとぬめり
- ぬめりをどのように実験室的に再現するか?
- ぬめりをどのように検出し、評価するか?