EXCEL等のスプレッドシートは有用であり広く多用されている。しかし、これらをGXP業務の一環として使用する場合は利用状況に応じたバリデーションが求められることになるが、これらに関する指針等は発行されておらず、どのレベルで、どのように取り組みむか迷うことになる。
一方、近年データインテグリティが騒がしくなっている。CSVだけでは個別の “データの完全性”まで保証することは難しく、紙の記録と電子データとの違いをよく理解することやERESへの適合など古くて新しい要件への対応が必要である。
本セミナーでは電子データの管理という観点からスプレッドシートのバリデーションやこれらの基盤となるCSV/ERES 要件への適合とデータインテグリティの取組みを解説する。また、休憩時間には個別の「ミニコンサル」もお受けしています。講義内容のご質問に限らず、現在のお仕事でご相談したいこと、お困りになっている内容などに直接お答えします。
- スプレッドシートのバリデーション
- スプレッドシートのバリデーションに対する背景と各国の要件
- スプレッドシートバリデーションのカテゴリ分類の考え方
- カテゴリ分類におけるバリデーション方法
- スプレッドシート作成の手順とルール (申請許可)
- スプレッドシート管理台帳の作成と維持管理
- データインテグリティの要件とその解説
- MHRA (英国当局) ガイダンス
「GMP Data Integrity Definitions and Guidance for Industry March 2015」の解説とのそのポイント
- データ・クリティカリティ (重要度) と完全性の固有リスクとその特定
- データの品質と完全性を保証できるシステム設計
- データの完全性に関する用語の定義とその解説
- データのALCOA原則とその考え方
- データのALCOA原則とその考え方
- 生データとメタデータ
- データガバナンスとその考え方
- オリジナル記録 / 真正コピー (紙の記録と電子コピーの考え方)
- WHO「GUIDANCE ON GOOD DATA AND RECORD MANAGEMENT PRACTICES」に見るデータインテグリティの概要
- 品質リスクマネジメントとデータインテグリティ
- データ管理に関するガバナンスと品質監査
- 外部セキュリティー保護策
- サプライヤーおよびサービスプロバイダとデータ管理
- 担当者のトレーニング
- PDAアイルランドチャプターにおけるデータインテグリティの取り組み
- 規制の枠組みとデータインテグリティ
- 標準規格とデータインテグリティ
- HPRA (アイルランド規制庁) から見たデータインテグリティ
- データの整合性とは何か
- 査察における重要ポインント
- サンプルの不備
- クオリティカルチャとデータインテグリティ
- グローバルサプライチェーンにおけるクオリティカルチャ
- データインテグリティと不正行為
- FDA警告文書に見るデータインテグリティ関連指摘事項とその対策
- データインテグリティを担保するCSVの取組みと対応ポイント
- 各国におけるCSV規制とガイドライン
- 国際的なCSV指針 GAMP5
- PIC/S GMP Annex11の主な要件
- 厚生労働省ガイドラインにおけるライフサイクルモデルの考え方
- データインテグリティに関わる厚生労働省GLの要件
- データインテグリティを担保するERESと監査証跡
- 米国FDAのPart 11の条文構成
- 電子記録の要件
- 電子署名の要件
- 厚生労働省ERES指針の発出とその内容
- CSVとERESからのデータインテグリティへのアプローチ