第1部 色彩の基礎理論や多様な特性と色の知覚メカニズム
(2016年9月29日 13:00〜14:30)
色はどのように知覚されているのであろうか、人によって色の知覚は異なるのであろうか、また違うのであればそれをどのように表現し、測定すればよいのであろうか。
本講座では、色彩の基礎理論の背景となっている色覚メカニズムに関して概説するとともに、色知覚の個人差の測定方法や表現法について紹介する。
- 色って何?
- 色知覚はどうやって生まれる?
- 視覚のメカニズム
- 色覚のメカニズム
- 色覚の個人差
- 色の表現方法
- 表色系
- 色空間と等色関数
- 色の見えの測定や評価
- 等色実験
- カラーネーミング実験
- その他の主観評価実験
第2部 色彩計測技術の基礎と今後の色彩測定の方向性と将来
(2016年9月29日 14:45〜16:45)
物体色の測定対象は様々な光学特性を備えており、色彩計測に於いて、多くの問題点が存在する。
本講演では特に自動車業界に多くみられる光学異方性を備えたメタリック・パール色や、蛍光色を含めた物体色全般にわたる測定対象を俯瞰し、測定システムを利用する、あるいは構成する上での留意点を解説、正しい計測と評価につなげていく。また、同時に現状の問題点を把握し、将来の計測システムへの展開、展望を考察する。
- 物体色計測の基礎と測定対象の特徴
- 物体色計測の為の機器構成
- 測定対象の質感バリエーションと特徴
- 測定対象と光学幾何条件
- 変角測定とメタリック・パール色
- メタリック・パール色の構成材料と発現機構
- 変角分光光度計に求められる特性
- 計測結果と計測上の留意点
- 蛍光色の測定
- 蛍光色の特徴と発現機構
- 蛍光色測定の基礎
- 各種測定方法と2分光器型分光光度計
- 分光イメージング
- 画像と分光イメージング
- 分光手段と計測方法
- 分光イメージングの注意点
- 色差式の特徴と応用
- 各種色差式の特徴
- メタリック・パール色の色差判定
- DIN 6175-2とAudi2000色差式
- D-CGレンダリングへの展開
- BRDF計測とCGレンダリング
- 調色シミュレーションとの連携と展開
- 今後の色彩計測の方向と将来予測
- 物体色計測の現状と問題点
- 世界における日本のモノづくりの位置づけ
- 特に色彩管理、色彩計測に関して
- 物体色計測の方向性と将来
- CIE TC2-85の最新動向 (2016プラハ会議報告)