- 群管理、知財マネージメントのための発明評価法の紹介 -
(2016年9月30日 10:00〜11:30)
知的財産戦略の要諦は何かご存知でしょうか? 調査、出願、権利化、係争に関する知識とそれらの業務を遂行する実務能力があったとしても、企業経営に役立つ知的財産戦略は完成しません。 特許出願してから特許権を取得するのに通常2~5年かかります (ただし、早期審査を請求した場合は別です) 。ということは、今出願検討している発明が特許になるのは2~5年後の未来ということです。そのとき、果たしてその発明は市場が要求されるものなのでしょうか?また、その発明を実施するための要素技術が整っているでしょうか? 知的財産部門の方が自分たちが直接関係する法律の世界のことだけを知っていればいい時代 (作れば売れた時代) は昔の話です。時代の変化に対応すべく、知的財産戦略を現代版に切り替えなければなりません。 このセミナーでは、知的財産を意図的にコントロールするための最新版の知的財産戦略、知財マネージメントについて、その理論と方法論をお教えします。
(2016年9月30日 12:15〜13:45)
知財戦略は、目指すべき事業を見据えて、その実現のためにあるべき知財の姿 (知財ビジョン) を描くことから始まる。 そして特許ポートフォリオ戦略は、知財戦略の中核をなす。 知財戦略を展開していく過程で、特許ポートフォリオが形成され充実していくが、それを関係者に対して可視化して初めて、その価値を判断し事業に活用していくことが可能となる。 特許の棚卸しは、特許を個々に見るだけでは足らず、まず特許ポートフォリオ全体を可視化し、事業への影響力をもとに関係者でその価値を判断し、価値が低いと評価した特許をポートフォリオから除外していく作業である。
(2016年9月30日 14:00〜15:30)
当社の知的財産活動は、知財サイクル (出願・権利化・権利行使) の全てで競合他社の水準を上回る強い体制・運用を確立し、中長期の視点で競合他社に対する比較優位を確保することを目指しています。 知財部は、商品企画部門、商品開発部門、生産部門、営業部門など全社に対して、知的財産に関する情報を発信し、アドバイスする「能動的な提案型の知的財産活動を行う」ことで、競争優位性の確保、顧客価値向上、利益への貢献をはかることを目指し、特に、経営課題のうち、知的財産の力で解決できる課題を、関係部門と協力して解決する活動を重視しています。 本セミナーでは、当社の知財評価、ポートフォリオ管理と戦略的活用法について紹介します。
(2016年9月30日 15:45〜17:15)
2003年ごろから事業戦略、研究開発戦略、知財戦略の三位一体の知財活動の重要性が指摘され、それ以降各社では三位一体の知財活動の実現に向けて様々な取組みがなされている。しかしながら、企業における三位一体の知財活動がどのような形で行われているのか、実例紹介という意味では殆ど行われていない。 本講演において、弊社で取組んでいる知財活動チームを母体とした三位一体の知財活動の実例を紹介するとともに、三位一体の知財活動をになう知財人材育成への取組みについても紹介したい。 尚、全社の知財マネジメントを数十の知財活動チームにより実施するというケースは前例がなく、先進的な取組みに位置づけられるのではないかと考えている。