高熱伝導樹脂への構造制御とフィラー配向制御技術

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プログラム

第1部 有機無機ハイブリッド材料のフィラー配向制御技術と放熱設計

(2016年9月30日 9:40〜11:10)

 有機物と無機物の長所を組み合わせることで、相反する機能を同時に達成する超ハイブリッド材料に関する研究が盛んに取り組まれている。無機フィラーの制御の観点から、当該研究の動向について概説する。

  1. 有機無機ハイブリッド材料とは?
  2. 無機フィラー配向における世界の研究動向
  3. 放熱材料における無機フィラー配向の重要性
  4. 異方性形状を持つ無機フィラーの合成方法
    1. ナノ粒子合成法
    2. ナノ粒子分散法
  5. 有機無機ハイブリッドの複合プロセス
    1. 高エネルギー場によるフィラー配向制御
    2. ナノ秒工学とナノ工学のクロスオーバー
    3. 強磁場によるフィラー配向制御
    4. 電場配向と磁場配向の特徴と相違
  6. ナノ電極を用いたナノレベル配向制御手法
  7. まとめ

第2部 エポキシ樹脂の構造制御による高熱伝導化

(2016年9月30日 11:20〜12:50)

 ネットワークポリマー鎖の配向制御によって向上可能な熱的・力学的特性についての解説と、構造設計における留意点を理解できる。

  1. メソゲン骨格エポキシ樹脂
    1. メソゲン基の構造
    2. 液晶相転移
  2. 架橋による配列構造の制御
    1. 等方性ネットワーク
    2. ポリドメイン液晶ネットワーク
    3. 外場による一軸配向液晶ネットワーク
  3. 配列構造の導入によるポリマー特性への影響
    1. 強靱化
    2. 高Tg化
    3. 高熱伝導性

第3部 磁場によるフィラーの位置・配向制御技術

(2016年9月30日 13:40〜15:10)

 “非磁性”物質として取り扱われ磁場との相互作用が無視されてきた多くの有機・無機材料が比較的容易に磁場で制御できることを原理から詳細に解説し、フィラーの位置・配向制御法としての応用できることを紹介する。

  1. 物質と磁場の相互作用
    1. 物質の磁性
    2. 磁気エネルギー
    3. 磁気プロセスの利点
  2. 磁場配向と磁気トラップ
    1. 磁場配向の原理
    2. 磁場配向させるための条件
    3. 磁気トラップの原理
    4. 磁気モジュレーターによる磁束密度制御
  3. 配向制御
    1. 繊維の磁場配向
    2. 有機結晶の磁場配向
    3. 無機結晶の磁場配向
  4. 位置制御
    1. 有機物の位置制御
    2. 無機物の位置制御
    3. 生体材料の位置制御
    4. 重力場とのバランスによる浮力制御効果
  5. 磁場による精密配向制御
    1. 部分配向材料への応用
    2. 傾斜配向を利用した磁気印刷への応用
  6. 放熱フィラーへの応用
    1. 炭素繊維の例
    2. チッカホウ素の例
  7. まとめ

第4部 放熱性樹脂材料のための熱物性評価技術

(2016年9月30日 15:20〜16:30)

 熱伝導率、熱拡散率等の重要な熱物性値の各種測定方法・原理について講義するとともに、放熱性樹脂材料において必要となる評価方法や事例を基礎から研究レベルまで紹介を行う。この中には、樹脂材料とフィラーの評価についての手段と結果も含む。

  1. 熱物性値とは?
  2. 熱物性測定方法
    1. 熱伝導率測定方法
    2. 熱拡散率測定方法
    3. 複合材料の評価
  3. 放熱性樹脂の熱伝導特性と評価
    1. 樹脂の熱伝導率
    2. フィラーの熱伝導率測定方法
    3. フィラーの熱伝導と放熱性樹脂の特性

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