3Dプリンターを用いた人工骨・人工臓器開発

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プログラム

第1部. テーラーメイド医療時代の到来で生まれる3Dプリンターによるビジネスチャンス

(2016年9月27日 10:00〜11:30)

骨・関節を中心とする生体組織は各人・各部位において異なることから、3Dプリンターによりその代替デバイスや臓器模型を提供するために、最適である。本講演では、テーラーメード医療により生まれる新たなビジネスチャンスについて概説する。
  1. AM (Additive Manufacturing) とは
    • AMによる医療を中心とした新しいものづくり
  2. AMによる形状・材質制御
    • 形状・材質パラメータの制御による医療デバイスの高機能化
  3. SIP (戦略的イノベーション創造プログラム) とは
    • 日本政府が主導する新たなものづくり
  4. 三次元異方性カスタマイズ化設計・付加製造拠点の構築と地域実証
    • 阪大AMセンターが主導する金属3Dプロジェクトについて
  5. 阪大異方性カスタムAMセンターについて
    • 異方性を利用した高付加価値化
  6. 企業の参入,地域活性化、オールジャパンでの3Dプリンターものづくりへの道筋
  7. まとめ

第2部. 3Dプリンターで作成した人工臓器と再生医療の融合を目指した製品開発

(2016年9月27日 11:45〜13:15)

大阪大学大学院工学研究科 応用科学専攻 准教授 松﨑 典弥 氏

  1. 3D人工臓器構築の激化する国際競争
  2. 3D人工臓器構築のアプローチ
  3. 3D細胞プリントの現状と課題
  4. 細胞積層法による三次元組織体の構築
  5. 細胞集積法と細胞プリント技術の組み合わせ
  6. 細胞のインクジェットプリント制御
  7. 再生医療との融合を目指した臓器開発に向けて

第3部. 3Dプリンター技術を応用した乳癌患者向け人工乳房の製作応用と課題

(2016年9月27日 14:00〜15:30)

 近年3Dプリンターの発展は目覚しいものがあります。弊社は乳癌患者様のために失われた乳房を、シリコーンを利用して本物そっくりの人工乳房を製作していますが、製作にあたり遠方の方に直接お会いし、何度も足を運び製作させていただいておりますが、少しでも多くの製作を希望する患者様に敏速に簡便に製作させていただくために、通常デジカメ撮影による3Dデータ化を基にした、3Dプリンターの応用による人工乳房製作の挑戦を行ってきました。  残念ながら使用に耐えうる人工乳房そのものを直接3Dプリンターで製作するにはいたっておりませんが、シリコーンでの製作に必要な型の製作を3Dプリンターで行う事により、その第一歩が踏み出せたことを報告いたします。

  1. カスタムメイドの手作りから、カスタムメイドの3D応用へ
    • 弊社の製作製品と製作希望される患者様
  2. 乳癌などにより失った乳房を取り戻すには
    • 従来の製作手順と問題点
  3. 人工乳房製作症例
  4. 3Dプリンター技術による応用
    • 汎用性デジカメ撮影によるデーター収集
  5. 3Dプリンターによる造型
    1. 型を3Dプリンターで製作
    2. 乳房を3Dプリンターで製作
  6. 製作型の評価
    • A及びBを使用した製作症例及び評価
  7. まとめ及び課題

第4部. 三次元積層造形技術を用いた医療機器の開発

(2016年9月27日 15:45〜17:15)

 高齢化社会の到来に伴い、オールジャパンでの医療機器開発への期待が高まっている。3次元積層造形技術を用いて、患者に最適な治療機器の開発の可能性、製造販売申請のポイントについて解説する

  1. 医療機器用材料の市場動向
  2. 医療機器に関する経済産業政策の動向
    • 革新的な人工関節等の開発と重点政策
  3. 積層造形技術の活用分野について
    • 患者に最適な製品開発の臨床的な必要性について
      1. 次元積層造形技術の審査基準の策定動向
        • 患者データから最適な製品設計までにおける審査項目
        • 造形プロセスでの審査項目
      2. 次元積層造形技術の開発ガイドラインの策定動向
        • レーザ積層造形技術の特徴および可能性
        • 電子ビーム積層造形技術の特徴および可能性
        • その他の造形技術の応用の可能性
      3. 次元積層造形材の耐食性、ミクロ組織、室温強度特性
      4. 次元積層造形材の耐久性の評価について
  4. 製品開発上のポイントの解説
  5. 開発ガイドラインの活用方法と新製品開発について
  6. 全体のまとめ

会場

株式会社 技術情報協会
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