溶媒に溶ける種々の無機ナノ粒子は、それ自身を機能単位とするデバイスや触媒として、あるいは、バルク材料の前駆体として大きな魅力がある。無機ナノ粒子を材料として利用するためには、構造を精密に制御し、構造 – 物性 (機能) 相関を明らかにする必要がある。
本講演では、金属、半導体 (カルコゲニド、酸化物) 、絶縁体 (酸化物) ナノ粒子の粒径、形状、結晶構造、相分離構造を液相で精密に制御する方法を解説すると共に、その機能を生かした次世代エネルギー材料応用について述べる。
- 無機ナノ粒子の基礎
- ナノ粒子の歴史
- ナノ粒子の基礎
- ナノ粒子の構造
- 結晶系と結晶格子
- 金属ナノ粒子の結晶構造
- 合金ナノ粒子の結晶構造
- イオン結晶ナノ粒子の結晶構造
- 相分離構造
- コロイド・界面化学の基礎
- 界面の重要性
- 界面電荷の発生
- 電気二重層と界面動電現象
- ナノ粒子の分散・凝集
- DLVO理論
- ナノ粒子の液相構造制御
- 金属・半導体ナノ粒子のサイズ制御
- 金属・半導体ナノ粒子の形状制御
- ナノ粒子の組成・結晶構造制御
- 金属ナノ粒子の原子数制御
- ナノ粒子の相分離構造制御
- ナノ粒子の電子輸送機能
- πー金属相互作用
- プリンテッドエレクトロニクス用金属ナノ粒子
- 微細金ナノ粒子を単電子島とする単電子トランジスタ
- ナノ粒子超構造の構築
- ナノ粒子の光機能
- 半導体 – 半導体ヘテロ構造ナノ粒子における高効率光電荷分離
- 金属 – 半導体ヘテロ構造ナノ粒子における高効率光電荷分離
- 金属および半導体ナノ粒子のプラズモニクス
- ナノ粒子の触媒機能
- 水分解光触媒
- 金属ナノ粒子を用いた物質変換
- ナノ粒子の磁気機能
- ナノコンポジット磁石とは
- ナノ粒子を用いたナノコンポジット磁石の創製
- ナノコンポジット磁石の組織制御と磁気特性