自動車室内温熱環境の快適性の評価と向上技術動向

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本セミナーでは自動車室内の温熱環境の快適性評価と快適化技術動向について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 自動車室内環境の快適性と省動力に関する評価手法

(2016年9月21日 13:00〜14:40)

 地球環境問題からCO2低減に関する規制が施行されている。特に運輸部門の自動車に関しては、排気ガス清浄化、燃費向上に関する対応技術革新が進んでいる。その中で車室内の空調装置に関しても快適性を維持しつつ省エネなシステムが求められている。  ここでは自動車車室内の温熱環境について課題を述べ、車室内を快適な空間とし更に省エネなシステムを構成する為に必要な温熱環境の評価指標、評価測定技術としてISO14505の概要、評価装置であるサーマルマネキンの原理と評価事例を紹介する。  また、最新のCAEシミュレーション技術による予測評価法についても紹介する。

  1. はじめに
  2. 車室内環境について
  3. 車室内温熱環境の評価指標
  4. ISO14505概要
  5. 車室内温熱環境の測定手法
  6. サーマルマネキンによる評価事例
  7. 予測・解析技術
  8. まとめ

第2部 快適な自動車室内の温熱環境を実現するための技術動向

(2016年9月21日 14:50〜16:30)

 自動車の室内環境にはいろいろな要素があるが、中でも空調快適性は乗員に健康維持にもつながる重要な技術分野である。自動車用空調、つまりカーエアコンはオプションであった時代から、現在は、オートエアコンが標準的に装備されるような状況になりつつある。  快適な温熱環境は乗員の健康維持が主目的ではなく、安全な運転操作に貢献することが求められている。一方、地球温暖化に代表される環境を保護するため、その冷媒選択が重要な技術となっている。また昨今の激しい燃費競争に代表されるように、自動車の駆動源が大きく変化しつつあり、これにあわせた空調装置も重要な技術である。そして自動運転の時代が間近に迫っている。自動運転になると、従来の運転操作負荷が軽減されることになり、マスキングされていた温熱環境への不満がより大きくなるとみられている。  本講座では、これらの技術要素を解説する。

  1. 背景
    • 地球温暖化
    • 排出CO2量低減
  2. 自動車の燃費改善
    • 空調装置の動力負荷
  3. 規制
    • 冷媒規制
    • 燃費規制
  4. 自動車の駆動源変遷
    • EV
    • HV
    • PHV
    • FCVなど
  5. HV、EV、PHVの空調装置
    • ヒートポンプ
    • ガスインジェクション
  6. クリーン・ディーゼル車の空調装置
    • 熱源問題
  7. 熱マネジメント
    • 廃熱利用と暖機促進
  8. 熱負荷と断熱
    • 走行負荷に匹敵する熱負荷
  9. 空調装置の改善
    • 快適性向上と省動力化
  10. 調光ガラス
    • 心理的負荷
  11. 自動運転
    • 新しい空調システム
  12. 空調快適性のさらなる改善
    • タスクアンビエント

会場

芝エクセレントビル KCDホール
150-0013 東京都 港区 浜松町二丁目1番13号
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