表面特性の向上や新たな機能付与を目的として、表面テクスチャリング技術が注目を集めている。
表面テクスチャリング技術は、古くより機械要素の摺動面などに適用されてきた技術であるが、近年の精密加工、MEMS、レーザー加工技術等の進歩により、ナノオーダーからマイクロ、マクロオーダーまでの広いサイズ領域において、それぞれの機能発現メカニズムに基づいた表面の創製が可能となり、単なる形状だけでなく物質の空間分布なども取り入れたることにより、テクスチャによる機能付与の適用範囲も拡大している。
本セミナーでは、表面テクスチャリング技術を広く捉え、その機能発現メカニズムともに、特にトライボロジー特性向上における有用性について実例をもとに解説する。
- 表面テクスチャリングによる機能発現
- 表面の基礎
- 表面性状
- 表面性状の計測
- 性状パラメータ
- 表面機能
- 電磁気特性
- 光学特性
- 機械的特性
- 化学特性
- 表面機能と性状
- 機能発現メカニズム
- 表面テクスチャ創製プロセス技術
- ナノオーダーのテクスチャ
- 分子修飾
- ナノコーティング
- ナノコンポジット
- ナノ微細加工
- マイクロオーダーのテクスチャ
- MEMSプロセス
- コーティング
- 微細加工
- レーザー微細加工
- マクロオーダーのテクスチャ
- 3Dプリンティング
- エネルギービーム加工
- サンドブラスト
- ショットピーニング
- そのほか
- トライボロジー特性の向上
- 表面テクスチャによる特性向上メカニズム
- 潤滑のメカニズム
- テクスチャによる効果
- マルチスケール・テクスチャリング
- スケール階層による機能発現
- なじみとナノ・マイクロ構造
- 複合効果
- 応用例
- 自己組織化膜
- セラミックスの水潤滑
- オイル潤滑スラスト軸受
- 工作機械すべり案内面
- DLCとLSTの複合プロセス
- 摩擦特性のための表面性状パラメータ
- バイオミメティックス摺動面の創製
- おわりに