リウマチにおける新規JAK阻害剤の開発と治療変化予測

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

日時

中止

プログラム

第1部. 関節リウマチにおけるJAKの役割とその阻害による多面的作用

(2016年9月13日 12:30〜14:30)

 サイトカインシグナルを媒介するJAKを標的としたtofacitinibの成功を受けて、関節リウマチ (RA) に対する新規JAK阻害薬の創薬開発が精力的に進められている。  一方、各種阻害薬のJAKへの特異性の違いにより有効性や安全性のプロファイルに違いが認められるなど、特定の分子標的治療の結果、サイトカインシグナルの常態および病態での多様性と重要性が認識されるようになった。  本講演では病態におけるJAKの役割とJAKの阻害メカニズムにおける最近の研究動向につき概説する。

  1. JAKファミリーと生体における役割
    • JAK/STATファミリーと生体機能における役割
  2. RAの病態におけるJAKの関与
    • リンパ球、滑膜細胞からなるRA病態におけるJAKの役割
  3. JAK阻害薬の種類と開発状況
    • JAK1、2、3を標的としたJAK阻害薬の国内外での開発状況の概要
  4. JAK阻害薬の作用メカニズム
    • In vitro、in vivoでの作用機序 (当科の研究成果を中心に)
  5. JAK阻害薬における今後の課題

第2部. JAK阻害薬がもたらす関節リウマチ治療の変化

(2016年9月13日 14:45〜16:15)

 生物学的製剤と同等の効果を有するJAK阻害薬の登場により、再び関節リウマチ治療に新たな展開を迎えている。分子標的薬による病態解明の可能性が拡がる一方で高額な治療による経済的な問題と、アンカードラッグであるMTXの使用法についても改めて考えなおす時が来るかもしれない。  本講演ではJAK阻害薬による病態の解明、またアンカードラッグおよび関節リウマチ治療のアルゴリズムに関する最近の動向につき概説する。

  1. 関節リウマチ治療の現状
    • T2Tの概念
  2. 分子標的薬による病態の解明
    • 新しいバイオマーカーの探索 (当科の研究成果を中心に)
  3. 新たな分子を標的とした抗リウマチ薬
    • トファシチニブとバリシチニブの違いなど
  4. JAK阻害薬の休薬の可能性
  5. アンカードラッグとしてのJAK阻害薬の可能性

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
株式会社 技術情報協会の地図

受講料

複数名同時受講割引について