(2016年9月13日 12:30〜14:30)
サイトカインシグナルを媒介するJAKを標的としたtofacitinibの成功を受けて、関節リウマチ (RA) に対する新規JAK阻害薬の創薬開発が精力的に進められている。 一方、各種阻害薬のJAKへの特異性の違いにより有効性や安全性のプロファイルに違いが認められるなど、特定の分子標的治療の結果、サイトカインシグナルの常態および病態での多様性と重要性が認識されるようになった。 本講演では病態におけるJAKの役割とJAKの阻害メカニズムにおける最近の研究動向につき概説する。
(2016年9月13日 14:45〜16:15)
生物学的製剤と同等の効果を有するJAK阻害薬の登場により、再び関節リウマチ治療に新たな展開を迎えている。分子標的薬による病態解明の可能性が拡がる一方で高額な治療による経済的な問題と、アンカードラッグであるMTXの使用法についても改めて考えなおす時が来るかもしれない。 本講演ではJAK阻害薬による病態の解明、またアンカードラッグおよび関節リウマチ治療のアルゴリズムに関する最近の動向につき概説する。