がんモデル動物の作成最前線と薬効・病態・安全性評価法

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プログラム

第1部. モデル動物の作成と薬効・病態評価

(2016年9月28日 10:00〜13:15)

 がんモデルマウスは化学発癌モデルやがん細胞を用いた皮下移植/同所移植モデル、実験的転移モデルといった細胞移植モデルに加え、近年は遺伝子改変マウスを応用したより複雑ながん病態を捉えられるモデルが 作成されている。  本講演ではがんモデルマウス作成の最新技術を含めたこれらの各モデルについて解説するとともに、 がんモデルマウスを用いた抗がん効果の判定などがん病態のモニタリングについて最近の知見を紹介する。

  1. がんモデルマウスの分類と特徴
    1. 化学発癌モデル
      • 化学発癌物質投与による化学発癌モデル
    2. 移植モデル
      • ヒト癌細胞を用いた異種移植 (ゼノグラフト:Xenograft) モデル
      • マウス癌細胞を用いた移植モデル
      • 実験的転移モデル
    3. 遺伝子改変動物モデル
      • ノックアウトマウスを用いた発癌モデル
      • コンディショナルノックアウト/ノックインマウスを用いた発癌モデル
  2. がんモデルマウスにおけるがん病態の評価方法
    1. 病理学的評価
      • モデルマウス癌組織の病理学的評価
    2. 形態学的評価
      • がん組織の形態学的評価
    3. バイオマーカー測定
      • がんモデルマウスにおける バイオマーカー測定による評価
    4. インビボイメージングによる評価
      • 実験動物におけるインビボイメージングの現状
      • がんモデルでの評価に利用可能なインビボイメージング機器
      • インビボイメージングを用いたがん病態の評価
    5. がんマウスモデルにおける抗がん効果の判定
      • 各種がんモデルマウスの抗がん効果の判定における長所/短所
      • 各種がんモデルマウスにおける薬効評価方法

第2部. がん領域における非臨床安全性試験の実施

~腫瘍溶解性ウイルス療法における実施例~

(2016年9月28日 14:00〜15:30)

 腫瘍溶解性ウイルスは、腫瘍細胞に特異的に感染・増殖するとともに隣接腫瘍細胞へ拡散して再感染を繰り返し、連鎖的に細胞死を誘導して広範な腫瘍壊死を引き起こす治療用ウイルスの総称である。  既存の化学療法や放射線治療とは作用機序が異なっており、外科療法を含めた集学的治療への貢献が期待されている。オンコリスバイオファーマ株式会社では、岡山大学の藤原俊義教授らによって創製された、遺伝子改変5型アデノウイルス“テロメライシン (3-5) “の実用化に向けた開発を行っている。  本講演では、テロメライシンの非臨床安全性試験の実施事例について述べる。

  1. 腫瘍溶解ウイルス テロメライシン
  2. がん細胞に対する感染性試験 (in vitro試験)
  3. 非臨床試験における動物モデルの選択
  4. 腫瘍溶解ウイルスの安全性
    1. 一般毒性試験および体内分布 (単回投与)
    2. 一般毒性試験および体内分布 (反復投与)
  5. 腫瘍溶解性ウイルスの有効性試験

第3部. がんモデルマウス作成と解析の最前線

(2016年9月28日 15:45〜17:15)

  1. 遺伝子改変によるがんモデルマウスの現状
    1. 時空特異的ながん遺伝子/がん抑制遺伝子の改変
    2. 遺伝子編集技術
  2. Ex vivoモデルマウス
    1. ウィルスベクターによる遺伝子導入
    2. 白血病の骨髄移植モデル
    3. 固形腫瘍への応用
  3. がんモデルマウスの解析
    1. 病理形態解析
    2. ゲノム・エピゲノム解析
    3. 転移研究や治療への応用

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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