二重特異性抗体の設計・調製とがん治療薬の開発

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プログラム

第1部. 二重特異性抗体による新規標的治療戦略とそのがん間質標的医薬への展開

(2016年9月12日 12:30〜14:00)

 がんの間質組織は、がん細胞そのものに発現する創薬標的とは異なる分子の発現が見られ、既存の創薬標的とは異なる新たながん標的治療法の開発が期待される。  そこで本講演では、がん治療に向けて新規に同定した創薬標的に対する二重特異性抗体の医薬品シーズとしての有用性を示すとともに、がん間質を標的とした新規標的分子の探索技術に関して紹介する。

  1. がんの間質とその創薬標的
    1. がん間質について
    2. 腫瘍血管について
  2. 抗体医薬の標的探索に関する研究
    1. 抗体を用いた独自のプロテオミクス技術
    2. 乳がんにおける標的分子探索
  3. 二重特異性抗体による新規標的に対する抗腫瘍効果
    1. 医薬品化に向けた抗体作製技術
    2. 二重特異性抗体のフォーマット
    3. 乳がんの新規標的に対する二重特異性抗体の開発
  4. がん間質組織を標的とした新規抗原探索
    1. 間質組織に対する抗体医薬の開発
    2. 抗体医薬の開発に叶う創薬技術の開発

第2部. 多角的視点からの低分子二重特異性がん治療抗体の高機能化

(2016年9月12日 14:15〜16:15)

 我々は、がん細胞とリンパ球を強制的に架橋することで特異的な抗腫瘍効果を発揮する低分子型の二重特異性抗体の開発に取り組んできた。その過程で得られた、顕著な抗腫瘍効果を示すヒト型化Ex3をリード化合物として捉え、ヒトFc領域との融合、多量体化、ドメインの組換え、高親和性化などの観点から高機能化を進めてきた。  本セミナーでは、これら一連の二重特異性抗体の開発に向けた取り組みを、調製技術と併せて紹介する。

  1. 二重特異性抗体の設計
    1. がん治療を目指した設計
    2. IgG型二重特異性抗体
    3. 非天然型二重特異性抗体
    4. 低分子二重特異性抗体
  2. 低分子二重特異性抗体の高機能化
    1. ヒトFc領域との融合
    2. 多量体化
    3. ドメインの組換え
    4. 高親和性化
  3. 低分子二重特異性抗体の調製
    1. 巻き戻し法を利用した高効率調製
    2. Fc融合を利用したタグフリー分子の調製

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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