本セミナーでは、技術経営の全体像を押さえた上で、経営施策としてのイノベーションマネジメントの要諦を解説し、技術資産の棚卸し、技術コンセプトの策定、テーマ創造の具体的なプロセスを中心に、過去のコンサルティング・調査研究を通して得た考え方や進め方を基に解説いたします。
技術経営の目的は企業の収益の向上に貢献するべく自社の技術 (あるいは技術関連部門) の価値の最大化を図ることです。 技術経営の発祥は、日本を含む新興国の製造業における台頭を憂慮した米国が、数十年前に新興国のマネジメントの研究を始めたこととされており、時代の要請に合致したものであった点を忘れてはなりません。今の閉塞感あふれる日本にとって、時代の要請は、イノベーションマネジメント領域と考えるのが自然でしょう。 本講座では、技術経営の全体像を押さえた上で、経営施策としてのイノベーションマネジメントの要諦をグローバルエクセレントカンパニーの事例を基に解説したうえで、新規事業テーマを創造するための具体的なプロセスについて解説する。 また新規事業テーマの創造に関しては、「どうしても既存事業の延長線上のアイデアしか出てこない」「もう少し不確実性の高いアイデアを出したい」といったニーズが近年高まってきていると感じております。 今回は、不確実性の高いアイデアを創造するための手法の一つである「未来洞察」について解説すると共に、参加メンバーには簡単なワークショップを経験して頂き、「未来洞察」といった手法に関する理解を深めて頂ければと考えています。