第1部. 変化が速い世界の食品包装のトレンド・市場動向
(2016年9月30日 10:00~12:35)
世界の包装は、新しい技術が急激に開発途上国に広がっている。欧米では、次々と新しい製品、技術が開発されている。このよう状況の中で、日本の食品包装はどのように対応していくべきか、多くの世界の現状を知り、その対応の参考となるべく、実例を挙げて紹介します。
- 世界の食品包装
- 使い勝手 (user-friendly) 、易開封・再封技術、その他
- 店頭で販売訴求力のある包装形態
- Save Food に貢献する食品包装技術
- ロングライフ化
- レトルト食品
- High Pressure Process (高圧処理)
- 乳製品向けオゾン殺菌
- EB (Electron Beam)
- UV閃光パルス殺菌
- 鮮度保持
- カット野菜
- 生肉
- 魚介類
- 生鮮品のアジア向け出荷の事例:「アジア生鮮便」の概要
- バーコードの活用と鮮度表示
- インジケーター
- ガス吸着
- 易開封技術・再封技術の設計について
- 軟包装の立体容器化
- 容器の工夫
- 酸素吸収剤活用
- シール技術
機能性の動き
- 自然から学ぶ「バイオミメティックス」
- 内容物の付着Shanghai Luxin防止
- Sustainable Packaging の追究
- Sustainable 対応素材の進展:Bio Economy 社会への対応
- 素材メーカー
- 脱石油のプラスチックの開発
- Braskem
- バイオ化率
- 農水産物の廃棄物利用
- パルプの活用
- PET代替樹脂としての、furan dicarboxylic acid (FDCA)
- 米国バイオ化学ベンチャー企業・アネロテック社
- 透明多層フィルム
- 印刷技術の進化
- 持続可能な開発のための2030アジェンダ
- 欧州の動き
- 海外の動き:drupa 2016
- 将来展望
- パーソナル対応
- スマホの活用
- プリンタブルエレクトロニクスの利用
- トレーサビリティ
第2部. 世界の食品包装規制の最新動向・展望
(2016年9月30日 13:25~16:00)
食品の交易増加に伴い、世界中で食品包装規制の整備が進展している。EUは着実な整備を進めて略国際標準となり、現在印刷インキと接着剤のPL化を審議中である。米国は独自の製品登録制度が定着し、中国は昨年11月にEU類似の大改正をWTO通報し、略欧米並みの法体系を作り上げた。韓国と台湾はPL審議中、ASEANは共同基準化を検討中であり、湾岸諸国と南米諸国はEU類似の共同基準作りを進めている。
日本では溶出試験条件改正審議は未だ進まず、PL法制化も2020年の東京五輪頃の見込みであり、国際的には大きく後れを取っている。企業としてはこれらの最新動向を把握し、確実な対応が必要となる。これらの法規制の最新動向と今後の展望に関し解説する。
- 初めに – 包装を取り巻く環境 -
- 日本の食品包装の法規制類
- 食品衛生法:規制対象と規格
- 業界自主基準:樹脂・添加剤のPL、印刷インキ・接着剤のNL
- 欧州連合 (EU) の規制
- 食品接触物質とプラスチックのガイドライン
- 印刷インキ・接着剤のPL化
- 米国の規制
- 連邦規則集・接着剤のPL・製品別登録制度の定着
- 食品安全近代化法
- 日欧米の現状比較と日本の課題及び国際的整合化に向けた進捗状況
- 溶出試験条件改正案
- PL制度化の審議状況と今後の見込み
- 中国・東南アジア・オセアニア等の最新動向
- 中国
- 韓国、台湾、インド、インドネシア、ベトナム、タイ等
- オセアニア
- 湾岸諸国、南米南部諸国等
- 食品包装規制の最新動向のまとめと展望:EU規則が世界標準に略定着・日本は?
- まとめ – 企業としての対応 -
- 参考文献と情報入手先