本セミナーでは、アンテナの小型・薄型化、マルチバンド化、広帯域化、人体の影響、EMCなどを含めたアンテナ実装技術について、基礎から実践までわかりやすく解説いたします。
近年、身のまわりのすべての機器・モノをネットワーク接続するIoT (Internet of Things) /M2M (Machine to Machine) に注目が集まっています。また、こうした技術を産業分野に拡大し、CPS (Cyber Physical Systems) を構築し、米国や欧州などでは高度技術戦略と位置づけ、Industrial InternetやIndustry 4.0 などへと展開しています。 特に、IoT/M2M機器の根幹となるモバイル/ウェアラブル機器、小型センサネットワーク機器においては、3G/4GやLTE, 無線LAN, RFID, ZigBee, WiMAX, UWBなど利用周波数帯の異なる複数の通信システムが搭載・共用されます。 これらのシステムにおいて、アンテナは、電波の出入り口となるキーデバイスとなり、機器の小型化のためには、アンテナの小型・薄型化やマルチバンド化、広帯域化が重要となります。 本講演では、IoT / M2M / Industry 4.0 / CPS (Cyber Physical Systems) 時代に対応するモバイル/ウェアラブル機器、小型センサネットワーク機器などのワイヤレスシステムにおけるアンテナをターゲットとし、アンテナの小型・薄型化や、マルチバンド化、広帯域化などに有効なテクニックを解説し、さらには、機器筐体の曲面部分へのアンテナ配置やアンテナ形状の変化に対する特性変動、人体の影響、EMCなどを含めたアンテナ実装技術について、アンテナ設計や研究開発に携わった経験をもとに、基礎から実践までわかりやすく解説します。