周辺視目視検査法は単なる検査効率向上のための検査法ではありません。人は何か異変が生じると特段、意識することなく瞬時にその異変に気づく機能を有しています。周辺視目視検査法は人が有するこの機能を論理的に目視検査に適応させる方法であり、その目視検査を長時間にわたって安定的に維持させることができる方法でもあります。 本セミナーではこの周辺視目視検査法を理解し、検査員と共に確実に現場に導入していくにはどうするべきかについて説明します。特に、導入を検討する際には、現在の検査方法のどこに問題であるかを知ることが必要です。そこで、検査員の検査動作のどこに注目すべきかを説明した後、周辺視と中心視に対する理解を深め、周辺視目視検査法の導入を確実に進めていくポイントと導入の効果について説明したします。 最後に、目視検査の課題の解決に当たっては検査の自動化とのコラボレーションが必要であることを説明するとともに、周辺視目視検査法の普及のための感察工学研究会の取組みを紹介します。