車載タッチパネルの3D曲面形状に対応する部材設計技術

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プログラム

第1部 車載ディスプレイ向け粘着剤の耐熱性向上技術

(2016年8月18日 10:30〜12:00)

 厳しい環境評価が要求される車載用ディスプレイに使用できるOCAを開発しました。低温、高温、高湿、UV環境下において、耐えることのできるOCAの設計の考え方について、ご報告したいと思います。  また、当社独自の加工技術により1000μm以上のOCAの超厚膜化が可能となりました。厚み2000μmのOCAは当社のオンリーワン技術となります。この超厚膜化により、得られる性能についてご紹介したいと思います。

  1. バンドー化学の紹介
  2. 車載用ディスプレイの市場動向
  3. 超厚膜OCA (Free CrystalR) について
  4. 車載用OCAの要求特性について
  5. OCAの超厚膜化について
  6. 車載用OCA設計の考え方 (耐湿熱負荷)
  7. OCAと偏光板の長寿命化について
  8. Free Crystal® の特徴 (耐環境特性)
  9. Free Crystal® の硬度制御
  10. Free Crystal® 特性表
  11. 貼合条件の検討事例

第2部 カーボンナノチューブを用いた透明導電膜の作製技術と低抵抗化

(2016年8月18日 12:40〜14:10)

 カーボンナノチューブ透明導電膜は耐屈曲性が高く、フレキシブルデバイス用の透明導電膜として期待されています。しかしながら代表的な透明導電材料であるスズドープ酸化インジウム (ITO) と比べて導電性が低く、その改善が広く実用される上で最も重要な課題となっています。  本講演ではカーボンナノチューブ透明導電膜の作製技術や低抵抗化技術について、その基本から最近の研究開発動向まで紹介します。さらに透明導電膜のタッチパネル等への応用ではヘイズと呼ばれる光学特性が重要となります。本講演ではカーボンナノチューブ透明導電膜におけるヘイズについても紹介いたします。

  1. カーボンナノチューブ透明導電膜の作製技術
  2. カーボンナノチューブ透明導電膜の低抵抗化技術
    1. 金属型カーボンナノチューブを用いた透明導電膜
    2. カーボンナノチューブへのドーピング技術
    3. ドーピングされたカーボンナノチューブを用いた透明導電膜
    4. 安定性の向上
  3. カーボンナノチューブ透明導電膜のヘイズ特性
    1. ヘイズ率の測定
    2. カーボンナノチューブ透明導電膜のヘイズ特性
    3. カーボンナノチューブ透明導電膜のヘイズ特性制御
  4. カーボンナノチューブ透明導電膜のデバイスへの応用
    1. タッチパネルへの応用
    2. 光電変換デバイスへの応用
  5. まとめ

第3部 フレキシブル透明導電膜素材の開発

(2016年8月18日 14:20〜15:50)

 フレキシブル透明導電膜フィルムの製造技術および材料の概要を説明する。  湿式コーティング法により無機酸化物コロイドを用いた透明導電膜の最近の動向、金属コロイドを用いた高透過・高導電性・高屈曲性フィルムの新技術を説明する。  ナノ粒子を用いた超撥水膜フィルムの課題を克服し実用化になれば、繊維の撥水膜、空気透過膜等の幅広いアプリケーションへの展開が期待できる。蛾の目構造 (モスアイ構造) を理解し、ナノ材料集積で反射防止フィルムの機能を向上させることが出来た。  バイオミメティクスという工学は現代社会がかかえる課題に対して有効な解決策を与えるものと考えられる。その理由は、生物自体が長い歴史の中で生き延びてきているという実証されたシステムであるからである。進化という厳しい淘汰の歴史の中で環境負荷がなく、高効率の信頼性の高いシステムを作り上げてきているためである。

  1. 透明導電膜の変遷
  2. 湿式コーティング法の概要
  3. 透明導電膜形成法
    1. 従来のITO成膜法
      • 蒸着法
      • イオンプレーティング法
      • スパッタ法
    2. 湿式コーティング法によりITO膜の最近の動向、無機酸化物コロイドを用いた方法の詳細
    3. 有機導電膜の塗布法
  4. 透明導電膜の応用とその市場
    • 熱遮蔽フィルム
    • 導電性フィルム
    • 太陽電池用TCO
    • 電磁波シールド
  5. ITOに替わるナノエレクトロニクス材料のまとめ
    1. 金属コロイドを用いた高透過・高導電性・高屈曲性フィルムの新技術の説明
  6. バイオミメチックス工学のフィルムへの応用

第4部 3D曲面・大面積タッチパネルへの均一貼り合わせ技術

(2016年8月18日 16:00〜17:30)

 現在ディスプレイは様々な製品に搭載されており、サイズと形状の多様化が進んでいます。それらを製品化する上において歩留まり高いプロセスと光学材料の選定は非常に重要視されております。当社では「大気圧環境下」「ローラー貼り」をベースにフィルム貼り、ガラス貼り、曲面貼りへ進化させています。装置メーカーの視点でそれぞれのプロセスと最適な光学材料を動画を交えながら詳細に解説いたします。

  1. 会社紹介
    1. 会社概要
    2. 製品ラインナップ
  2. 粘接着剤
    1. 貼り合わせとは
    2. 光学粘着剤「OCA」
    3. 光学接着剤「OCR」
    4. OCA・OCR比較
  3. 大型ディスプレイにおける貼り合わせプロセス (OCA)
    1. OCAによる貼り合わせの流れ
    2. 1stラミネーションプロセス (Soft to Hard)
    3. 2ndラミネーション (ダイレクトボンディング) プロセス (Hard to Hard)
    4. OCAを使う場合の注意点
  4. 曲面における貼り合わせプロセス (OCA)
    1. 曲面貼りのニーズ
    2. 曲面貼りプロセス (Soft to Hard)
    3. OCAを使う場合の注意点
  5. スマートフォンにおける貼り合わせプロセス (プレキュアOCR)
    1. 狭額縁モデルのニーズ
    2. ダイレクトボンディングプロセス (Hard to Hard)
    3. プレキュアOCRを使う場合の注意点
  6. さいごに

会場

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