(2016年8月4日 10:30〜12:10)
本講演では、耐雑音設計という点に着目して、音声認識技術を用いた車載向けインターフェースについて解説します。前半では、音声認識の基本原理を説明した後に、車載環境での様々な問題点を示します。隠れマルコフモデルやディープラーニングといった最先端のアルゴリズムについても触れる予定です。 後半では、実際の車載向け音声認識サービスで用いられている、様々な雑音対策を紹介します。これらに加えて、講演者が実際の開発現場で経験してきた様々な開発のノウハウについても、適宜お話ししていきたいと思います。
(2016年8月4日 13:00〜14:40)
運転支援システムや将来の自動運転システムにおいては、ドライバからシステムへの入力やシステムからドライバへの情報提供が必要であり、運転支援システムの搭載数が増えたり、システムが複雑になるほど、その情報送受信量が多くなる可能性がある。そのような場合でも運転行動を阻害せずに操作できるヒューマンマシンインタフェース (HMI) が重要である。 本講座では、ドライバからシステムへの入力に焦点を当て、入力用HMIにタブレット端末を応用することについて解説する。被験者を用いたドライビングシミュレータ実験により、タブレット端末のHMI応用の有効性について述べる。
(2016年8月4日 14:50〜16:30)
一般的にインタフェース設計において聴覚は視覚の補助と考えられることが多い。しかし、本来聴覚の持つ機能を最大限に活用することで、より多くの情報をユーザに提供することができるようになる。なかでも三次元空間的な音源定位機能の利用は、これまでにない高い効果をもたらすことがわかってきた。 本講演ではその効果についてドライバディストラクションの低減という人間工学的観点から知見の一端をお話ししたい。