車載機器の使いやすい操作設計とドライバディストラクションの低減

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第1部 音声認識による車載機器操作と耐雑音設計

(2016年8月4日 10:30〜12:10)

 本講演では、耐雑音設計という点に着目して、音声認識技術を用いた車載向けインターフェースについて解説します。前半では、音声認識の基本原理を説明した後に、車載環境での様々な問題点を示します。隠れマルコフモデルやディープラーニングといった最先端のアルゴリズムについても触れる予定です。  後半では、実際の車載向け音声認識サービスで用いられている、様々な雑音対策を紹介します。これらに加えて、講演者が実際の開発現場で経験してきた様々な開発のノウハウについても、適宜お話ししていきたいと思います。

  1. 車載音声認識の概要
    1. 車載向け音声インターフェースの特徴
    2. 音声認識の基本原理
    3. システム設計
    4. 車載音声認識における雑音の影響
  2. 音声認識システムの耐雑音化
    1. 雑音に強い音声区間検出
    2. 音声強調/雑音抑圧
    3. 耐雑音音響モデル
    4. 特徴量正規化
    5. マイクロフォンアレイの活用
  3. 音声対話システムの耐雑音化
  4. まとめ

第2部 運転支援システム用HMIへのタブレット型端末の応用

(2016年8月4日 13:00〜14:40)

 運転支援システムや将来の自動運転システムにおいては、ドライバからシステムへの入力やシステムからドライバへの情報提供が必要であり、運転支援システムの搭載数が増えたり、システムが複雑になるほど、その情報送受信量が多くなる可能性がある。そのような場合でも運転行動を阻害せずに操作できるヒューマンマシンインタフェース (HMI) が重要である。  本講座では、ドライバからシステムへの入力に焦点を当て、入力用HMIにタブレット端末を応用することについて解説する。被験者を用いたドライビングシミュレータ実験により、タブレット端末のHMI応用の有効性について述べる。

  1. 運転支援システムとドライバとの情報伝達における問題点
  2. 従来のドライバ入力方式 (ボタン入力)
  3. タブレット端末での特徴的入力方法 (ジェスチャ入力)
  4. シングルタッチジェスチャとマルチタッチジェスチャ
  5. 入力装置としてタブレット端末を用いた場合の有効性確認実験
  6. ドライビングシミュレータを用いた実験方法
  7. 実験結果の評価方法 (主観評価と客観評価)
  8. シングルタッチジェスチャによる実験結果
  9. マルチタッチジェスチャによる実験結果
  10. 入力用HMIに対するタブレット端末の有効性
  11. 運転操作を阻害しないジェスチャ入力の要件

第3部 立体聴覚ユーザインタフェースによるディストラクションの低減

(2016年8月4日 14:50〜16:30)

 一般的にインタフェース設計において聴覚は視覚の補助と考えられることが多い。しかし、本来聴覚の持つ機能を最大限に活用することで、より多くの情報をユーザに提供することができるようになる。なかでも三次元空間的な音源定位機能の利用は、これまでにない高い効果をもたらすことがわかってきた。  本講演ではその効果についてドライバディストラクションの低減という人間工学的観点から知見の一端をお話ししたい。

  1. はじめに 運転中の情報機器に対する視覚利用の問題点
  2. 聴覚の特徴
  3. 立体聴覚ディスプレイ
    1. 立体音響
    2. 立体聴覚ディスプレイの種類
    3. 立体聴覚ディスプレイ利用のメリット (先行研究事例より
  4. ディストラクションの低減を目指したAcoustic User Interface (AUI) 研究例
    1. AUI
    2. ITS情報統合管理における情報の優先度
    3. インタフェース設計
    4. 評価実験方法
    5. 実験結果
  5. おわりに

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141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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