第1部 大気圧プラズマの基礎と新しい大気圧プラズマ装置
(2016年8月19日 10:30~14:00)
- 大気圧プラズマの基礎
- なぜ大気圧プラズマ?
- プラズマとは
- プラズマの特長
- 大気圧プラズマの生成法
- 大気圧プラズマの生成、制御と表面処理、接着技術への応用
- プラズマ中の原子・分子過程
- 新しい大気圧プラズマのコンセプトと装置
- 大気圧プラズマの分類
- リモートプラズマ
- ダメージフリープラズマ
- マルチガスプラズマ
- 温度制御プラズマ
- 大気圧プラズマの応用例
- 材料分野への応用
- 環境分野への応用
- 医療分野への応用
第2部 大気圧プラズマ複合処理による接着性向上技術
(2016年8月19日 14:10〜17:00)
フッ素樹脂 (テフロン、PFA、PTFEなど) は、耐薬品性、電気絶縁性、耐熱性、難燃性、高ガスバリア性など優れた基本特性を持ち、広範囲で使用されています。しかし、高い撥水特性から、基本特性を損なわず接着、接合を行うことが困難でした。我々は革新的な大気圧プラズマ複合処理技術により、これを可能とし、高い接着性を初めて実現しました。広範囲な応用が期待できます。
本講習では、大気圧プラズマ発生法の基礎の説明を元に、フッ素樹脂、プラスチック、ガラス、繊維の大気圧プラズマ表面処理技術に関して、応用事例を詳細かつ平易に解説します。受講後、類似の開発を直ちに開始できるような具体的情報提供を行います。
- フッ素樹脂フィルムの接着性向上技術
- フッ素樹脂の特性
- プラズマグラフト重合とは
- フッ素樹脂フィルム処理の実験装置と実験条件
- 接触角による親水性評価
- はく離試験による接着性評価
- ESCA (XPS) による表面分析評価
- FT-IRによる表面分析評価
- 電子顕微鏡による表面写真撮影
- 従来技術 (ナトリウム-アンモニア処理等) との比較
- テフロン表面へのめっきについて (プラズマ複合めっき処理)
- 大面積処理装置の実現
- テフロン上めっきのフォトリソグラフィによる微細加工
- A4サイズコロナ表面処理のデモンストレーション
- 大気圧プラズマジェットと医療への応用,殺菌技術
- 医療への応用例
- プラズマ照射装置のその他の応用 (低温殺菌技術など)
- 低温プラズマ殺菌の試験結果
- ガラス表面の恒久的処理技術
- 自動車のフロントガラスやサイドミラーの水滴除去
- ガラス表面の改質装置
- プラズマのみを照射した場合 (親水性向上)
- プラズマ・ケミカル複合プロセスによる恒久的はっ水処理
- 恒久的表面処理のメカニズムについて
- フッ素樹脂フィルム上有機EL膜の発光特性
- ポリマー・布表面の恒久的処理技術
- ポリマー・布表面の改質装置 (ロール ツー ロール処理)
- PETとアクリル酸のプラズマ重合反応について
- 親水性の評価結果
- プラズマグラフト重合による脱臭性能付加
- 空気清浄機フィルターへの適用
- 煙の浄化のデモンストレーション
- 衣類への応用