第1部 熱分析・動的粘弾性による高分子の架橋反応測定
(2016年8月3日 10:30〜12:15)
高分子・接着剤・塗料などの架橋反応を熱分析および動的粘弾性の考え方と測定技術について基礎から応用例を交えて解説します。
- 熱物性、粘弾性の測定原理
- 高分子の熱物性、粘弾性の基礎
- 高分子の熱物性、粘弾性測定の装置と進め方
- 測定データからわかる製品性能
- 架橋密度と粘弾性特性
- 弾性率から架橋密度を求める式
- 熱物性、粘弾性による高分子架橋測定例
- 熱硬化樹脂、ゴム
- 熱硬化性樹脂の硬化反応
- エポキシ樹脂の硬化反応、硬化挙動
- ゴムの加硫反応、架橋密度と粘弾性測定
- ポリマーの熱分解測定
- 塗料、接着剤、その他
第2部 固体NMR緩和解析から観る高分子架橋
(2016年8月3日 13:00〜14:45)
高分子や樹脂が架橋する過程ならびに架橋度は、構造の違いを生じさせ物性に直接関与する。架橋で生じる構造変化を運動性の変化と捉え、NMR法を用いて解析できることは以前から知られている。
ここでは最近の固体NMR法の利用に重点をお きつつも、一般に用いられるパルスNMR法から解析した重合過程や樹脂の硬化過程について、架橋構造に重点を置き、いくつかの事例を紹介する。
- 固体NMRスペクトルと緩和現象
- 固体NMR法
- 緩和時間の特徴
- 緩和曲線の解析
- 実際の実例集
- 硬い部分 (結晶相) の同定
- ポリビニルイソブチルエーテル ~ DSC対NMR ~
- ポリεリシン ~T2緩和 対 NMRスペクトル 対 X線 ~
- バルク重合と架橋
- ポリメタクリル酸の分子間脱水反応
- メタクリル酸
- アクリル酸とアクリル酸メチル
- 架橋度と運動性解析
- エチジニル基を有するポリアミド
- エポキシ樹脂の架橋過程
- 固体高分解能13C NMR
- T2緩和による解析
第3部 架橋構造材料のための CAE、シミュレーション技術
(2016年8月3日 15:00〜16:30)
架橋構造を有する高分子材料を用いた製品開発において有効なCAE、シミュレー ション技術について、基本概念から解析事例まで解説する。
- 成形プロセスのシミュレーション
- シミュレーション手法の概要
- 熱硬化性樹脂の樹脂流動シミュレーション
- 熱硬化性樹脂を用いた複合材料の構造解析
- シミュレーション手法の概要
- 繊維強化樹脂 (CFRPなど) のシミュレーションの事例
- 架橋構造を有する材料の分子シミュレーション
- シミュレーション手法の概要
- ミクロスケールのモデル
- メソスケールのモデル
- シミュレーションの事例