脳・神経科学の知見と技術は、世界的な競争の中、日進月歩の進化を続けています。
さらにセンサー類の発達や機械学習などの人工知能と呼ばれる解析技術と相まって、顧客・ユーザーの脳まで踏み込んだ理解、あるいは脳のメカニズムに根差した製品設計が可能となってきています。
本講座では、脳の基本的なメカニズムや機能を簡単に学習した後に、製品開発やマーケティングに関わる様々な分野の最新事例を紹介すると共に、演習なども通して実際の計測に触れていただきます。最終的にはヒューマンデータセンシングが皆様のビジネスにどのようなインパクトを及ぼし得るかを展望することを目指します。
- 製品開発のために知っておきたい脳科学の基礎知識
- 脳科学をとりまく世界的状況
- 学術界における「脳科学」の動向
- 各国政府の取り組み
- 国内外の企業における脳科学導入の動き
- 脳の基礎知識 ①構造
- 脳の基礎知識 ②感覚・知覚 (5感のしくみ)
- 視覚の仕組み
- 聴覚の仕組み
- 嗅覚の仕組み
- 体性感覚の仕組み
- 味覚の仕組み
- 脳の基礎知識 ③記憶その他認知に関して
- 記憶の仕組み
- 意思決定に関わる脳の仕組み
- 製品・モノを使用する仕組み
- 脳のメカニズムに根差した製品設計の考え方
- 脳の五感入力システムに根ざした製品設計の考え方
- 脳の価値基準システムに根ざした製品設計の考え方
- 製品開発に脳科学を活かす
- 脳まで測り、理解することの意義と価値
- ウェアラブル化等センサーの発達と得られるデータ
- センサーの爆発的増加
- 「人を測る」技術の俯瞰
- センシングビジネスの動向
- 各産業別にみる最新脳科学知見とその応用事例
- 自動車開発に役立つ最新脳科学
- 食品・飲料開発に役立つ最新脳科学
- ヘルスケア関連産業に役立つ脳科学
- その他金融商品の開発に役立つ脳科学
- 小売業に役立つ脳科学
- 広告宣伝・マーケティングコミュニケーションに役立つ脳科学
- その他日用品・消費財等の事例
- 機械学習等、進む人工知能 (AI) の能力と脳科学との融合
- 人間の脳の感覚システムをコンピュータで実装するAIの世界
- 人間を超えたAIによるこれまで不可能だったデータ活用
- (演習) 実際に脳を測る
- 脳・生体計測技術の概要 (座学)
- 得られる脳・生体データの分析・活用方法 (数値の意味・測定値の見方等)
- 脳波計測の実際 (演習)
- (演習) 脳科学技術のビジネス導入企画WS
- 課題説明
- 課題「身近な製品にセンサーを組み込んだり、使用時の脳計測を導入する
ことによる新しい製品・事業企画」
- 課題実施
- 「対象製品」・「センシングの方法と内容」
- 「そのビジネス化 (マネタイズ) 法」についてアイディアをまとめる
- 発表と議論
- 今後の展望