触感のフィードバック技術とその車載部品、タッチパネルへの応用

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プログラム

第1部 ヒトの触覚認識メカニズムと触覚センサの構造、機能

(2016年7月28日 10:00〜11:30)

 近年、衣料・化粧品だけでなく、医療・ロボティクス,バーチャルリアリティなどの分野で触覚の重要度が増しています。触覚は、さまざまな脳機能に関わる上、あらゆるヒューマンマシンインタフェースにも関わることから、理学的にも工学的にも重要度がさらに高まると考えられます。  本セミナーでは、ヒト触覚の力学的・神経科学的理解といった触覚の基礎と触覚センサ/ディスプレイなどの応用技術をご紹介した上で、講演者がこれまで取り組んできた事例を紹介します。  触覚による水や皮膚などの物質認知のメカニズムから、触感に着目した化粧品、自動車・情報機器用材料・スポンジ・樹脂材料の開発の事例まで、具体的にお話します。

  1. ヒトの触覚認識メカニズム
    1. 触覚受容器における情報処理
    2. 脳における情報処理
    3. 触の錯覚
  2. 触覚センサ
    1. 触圧センサ・すべり覚センサ・近接覚センサ
    2. ゲルフォース・柔軟感センサ
  3. 触覚ディスプレイ
  4. 触覚研究最前線
    1. 手触りがひとそっくりの人工皮膚の開発
    2. 触覚による水認知のメカニズム
    3. 水の触感のディスプレイの可能性
    4. さらさら・べたべた・しっとりの物理的起源
    5. 自動車用材料・情報機器・スポンジ・樹脂材料への応用
    6. エマルション型化粧料・皮膚洗浄料の触感コントロール

第2部 MEMSアクチュエータによる疑似触覚の提示

(2016年7月28日 12:10〜13:40)

  1. MEMS技術を用いた機械触覚ディスプレイ
    1. 変位増幅機構を用いた大変位MEMSアクチュエータ
    2. 点字呈示実験
    3. 表面触感呈示実験
    4. ファントムセンセーション
  2. 呈示される触感の評価
    1. サンプル比較法
    2. 触覚ディスプレイにより呈示される表面の評価
  3. 微小針電極を用いた電気触覚ディスプレイ
    1. 電極形状と閾値電圧
    2. 電気触覚ディスプレイによる触感呈示
    3. ウェアラブル応用に向けて。触覚ディスプレイを用いた情報伝達

第3部 形状記憶合金を用いた触感フィードバック技術

(2016年7月28日 13:50〜15:20)

 タッチパネルなどの操作パネルを指が触った瞬間にクリック感を発生させる新方式アクチュエータを開発された。従来の振動モータ等と異なり、パネルのみが一瞬にして震える形状記憶合金を用いた独自技術から生まれた。その原理を説明するとともに市場拡大が期待される車載市場での応用について紹介する。また疑似的に作りだした「クリック感」を、受講者の皆様にも体感していただきながら解説する。

  1. 触覚技術の紹介
    1. 電磁ソレノイド、振動モータ、ピエゾ式の紹介
    2. 従来技術の説明。メリットとデメリット。
  2. 新方式アクチュエータの紹介
    1. 特徴、イメージ・形状記憶合金の採用・単純な駆動回路
    2. 動作原理の詳細な説明・1つのデバイスでアクチュエータとセンサーを兼用
    3. メカニカルな「クリック感」を発生させる方法
    4. 実際の加速度波形、振動モータとの比較・製品への搭載例
  3. タブレットへの応用例の紹介
    1. 構成の説明
    2. 効率的な触覚発生の説明
  4. 車載への応用例の説明
    1. 新方式アクチュエータが望まれる理由
    2. 車両メーカの反応とその市場
  5. その他
    1. 海外を含めた特許の登録状況
    2. アップル社のパソコンの触覚技術
    3. 高温動作実験
    4. 高電圧やエラストマーを利用した他の触覚技術
  6. デモ機実演 (受講者の皆様にも触って体感して頂きます)

第4部 タッチパネルのための触感ディスプレイ技術と触覚コンテンツの評価方法

(2016年7月28日 15:30〜17:00)

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
株式会社 技術情報協会の地図

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