(2016年7月28日 10:30〜12:10)
自動車は運転者の思い通りにいつでもどこにでも行けるその自由さが最大の魅力である。しかしそれが衝突までも自由に起こせてしまうことになってしまう。そこで人間の限界を超えたところで自動車自身が事故を未然に防ぐ様々な技術を搭載して安全運転を支援しようとする動きが盛んになっている。その際に最も重要な技術が周囲の状況を常に把握して事故の危険性を的確に判断する交通環境認識技術である。 本講座では人間と同じ原理で動作するステレオカメラにより、複数の立体物の位置や相対速度を短時間で認識し、白線などの道路境界や他の立体物との関係から衝突の危険性を判断する技術を紹介する。できるだけ具体的にお話しすることで、精度が高くロバスト性に優れ、ステレオカメラの基礎知識から実用に耐えるステレオカメラの製作技術までを習得していただける。
(2016年7月28日 13:00〜14:40)
自動運転には多種多様な技術が必要となります。このうちLIDARを用いたセンシングは現在の自動運転自動車において最重要技術の1つとなっております。 本講座ではLIDARを活用した自動運転用認識技術について解説します。また金沢大学が国内の大学で初の試みとして実施中の自動運転自動車の市街地における公道走行試験の現状課題についても紹介します。 本講座を受講していただくことで自動運転に必要な技術の概要全般について知っていただくことが可能です。
(2016年7月28日 14:50〜16:30)
本講座は、現在、経済産業省が主導して開発している次世代LIDARシステムに関する知見を多く含むものであり、最新の技術動向を多く含む。また、LIDARによって計測されたデータの処理の数学的意味や一般的に利用されるオープンソフトウェアの紹介をする。レーザ、レーダの技術動向を見極め、その応用や導入を検討している技術者にとって有益な講座である。