(2016年7月20日 10:00〜11:30)
新薬創出には1剤あたり平均で1000から2000億円もの膨大な投資が必要であり、新薬開発のために製薬会社は売上高の15~25%程度を研究開発費に投じている。医薬品開発が厳しい環境の中、多くの製薬会社はオープンイノベーションとパートナーシップという戦略が必要不可欠なものとなっている。 本講演では、創薬開発に関する世界的な状況と展望、またオープンイノベーションの先陣を切ったファイザーの取り組み、製薬会社の立場から産学の連携がなぜ必要か、これから求められるもの対しての取り組みなど、ファイザー社の試みを例にして概説する。 オープンイノベーションは各製薬企業が取り組んでいるが、ファイザーは従来の他社や研究機関との提携スキーム構築だけではなく、ベンチャー支援や新たな創薬エコシステム構築により「一緒に育てる」ことを主軸とした新たなビジネススキームに取り組んでいる。
(2016年7月20日 11:45〜13:00)
製薬企業が全ての創薬研究を自社内で行っていた昔と違い、昨今は製薬企業が大学やバイオベンチャー企業とのコラボレーションをベースとした創薬研究を盛んに行っています。本講演では、製薬企業と大学・ベンチャー企業のパートナーシップの実態およびその問題点について、バイエルでのオープンイノベーションの取り組みを例にしながらお話しさせて頂きます。
(2016年7月20日 13:45〜15:15)
中外製薬は、2002年10月にロシュとの戦略的アライアンスを締結し、それぞれの自主経営による多様性と創造性を確保したユニークなビジネスモデルの下で、ファーストインクラスないしはベストインクラスに分類される画期的な自社医薬品の創出に取組んでいる。これまでの創薬研究の成果と、その中でオープンイノベーション推進活動が果たす役割について紹介する。