第1部. スイッチOTC医薬品の市場と消費者理解による開発の提案
(2016年7月15日 10:30〜12:00)
OTC医薬品市場全体として昨今訪日外国人に由来する市場規模拡大はあるものの将来この傾向が続くとは予想できない。日本国内消費という観点からOTC医薬品市場を見ると年齢層によりOTC医薬品に期待するものが違うことが理解される。現在の主たる購買層/次の世代/さらに次の世代の消費者理解をすることで開発/ライセンス獲得すべき領域や成分が推察できるのではないかと考える
- 現在のOTC医薬品市場全体とスイッチOTC市場の関係
- 売上データからの考察
- 消費者購買データからの考察
- 捕捉資料
- 現在の主たる消費者のOTCに対する意識調査からの報告
- OTC医薬品を選ぶ理由/選ばない理由
- 消費者が望む「姿」とOTC医薬品の関連性
- 捕捉資料
- 次の主たる消費者の思考パターン
- いわゆる団塊世代とバブル世代との差は購買行動に表れる
- 捕捉資料
- 捕捉&全体考察
第2部. 一般消費者および生活習慣病患者におけるスイッチOTC医薬品に対する意識
(2016年7月15日 13:00〜14:30)
本格的な高齢社会を迎え、医療費および医療資源の効率的な使用の観点から、医療用医薬品からの転換による「スイッチOTC医薬品」や新規効能を持つOTC医薬品の開発の促進が期待されている。そこで、本講演では一般生活者および生活習慣病患者がスイッチOTC医薬品に対して持っている意識やニーズの調査結果を紹介する。
- スイッチOTC医薬品の現状
- 一般生活者のスイッチOTC医薬品に対する意識
- スイッチOTC医薬品の認知度
- スイッチOTC医薬品使用に対する意欲および薬効群
- スイッチOTC医薬品の価格
- 生活習慣病 (高血圧症、糖尿病、脂質異常症) 患者のスイッチOTC医薬品に対する意識
- スイッチOTC医薬品の認知度
- スイッチOTC医薬品使用に対する意欲
- スイッチOTC医薬品の価格
- スイッチOTC医薬品への変更意欲
- スイッチOTC医薬品への変更意欲と他の因子との関連性
- 性別
- 職業
- 疾患
- 通院期間
- 家を出てから薬を受け取るまでの所要時間
- 費用
- まとめ
第3部. スイッチOTC薬の有効性および安全性の科学的根拠
(2016年7月15日 14:45〜16:15)
スイッチOTC薬は、医療用医薬品として十分にその有効性や安全性が知られるようになった成分についてOTC薬に利用することを認めるものであり、有効性と安全性が保証されていることが承認の必須条件となる。しかし、実際にどのようなデータに基づいて承認されたのかは明らかではない。本講演では、これまでに公表されているスイッチOTC薬の科学的根拠を整理すると共に、OTC薬の科学的根拠の活用方法を臨床薬剤師の視点から解説・考察する。
- OTC薬の特徴と情報源
- OTC薬と医療用医薬品の比較
- わが国のOTC薬に見られる特徴
- わが国のOTC薬の分類と承認基準
- わが国のOTC薬の特徴を米国と比較する
- OTC薬の有効性と安全性の情報源
- OTC薬の有効性と安全性の科学的根拠の調査結果
- 瀉下薬
- 解熱鎮痛薬
- その他
- OTC薬の科学的根拠の活用方法
- これまでに報告されているOTC薬選択の手引き
- 科学的根拠に基づいたOTC薬選択法の提案
- OTC薬の科学的根拠の活用例
- 諸外国での取り組み事例の紹介