(2016年7月25日 10:45〜12:15)
最近、Apple 社が2018年にi – Phone への有機ELディスプレイ搭載をするようだとの観測が流れ、大きな話題となっている。その場合、フレキシブルタイプの搭載で、スマホの新しい形態を提案してくるのでは、という期待が高まっている。有機ELディスプレイはその特徴から、フレキシブル化が大きな武器となり、これまでに無い形態のデバイスが実現できる。しかし、量産には技術的課題も数多く残っている。何よりも自由度の高いフレキシビリティが重要となるが、信頼性、コストなどとの両立が難しい。 本講演では、実用性の高いフレキシブル有機ELディスプレイの現状の試作状況、本格的量産へ向けての技術課題、またフレキシビリティを生かした応用とは、等を議論し、今後の進むべき方向を解説する。
(2016年7月25日 13:00〜14:30)
OLEDは薄型面光源で、表示用途で展開しています。しかし、更なる市場拡大への課題は低透湿化 (吸湿による劣化防止) です。今後は、柔軟性を活かした新規用途開発も重要です。 今回、OLED用封止部材に関して、現状とその課題及び対策について解説致します。フレキシブル化は低透湿化の技術進捗の影響を受けるので、ガスバリア性に的を絞り説明を行います。 尚、OLEDを搭載する電子機器全体でガスバリア対策を行い、製品開発=ビジネス拡大を図ることが重要です。これには、世界市場に目を向け、「日本のガラパゴス化」から脱却することが必須です。
(2016年7月25日 14:40〜16:00)
フレキシブルディスプレイは液晶ディスプレイに比べ極めて薄く、軽く、曲げられる、落としても割れないといった今までのディスプレイとは異なる特徴を有している。プラスチック基板上に有機トランジスタによる駆動回路と自発光型の有機ELを表示体として用いればフレキシブルディスプレイの特徴を忠実に再現した理想的な形態を実現することができる。 本講座ではフレキシブル有機ELディスプレイに関わる技術の中で、特に有機トランジスタとそれをアレイ化したバックプレーンの材料、有機材料の塗布方法、作製プロセス、電気性能を含めた技術を中心として解説する。