本セミナーでは、車車間通信について基礎から解説し、車間距離測定と測位精度の向上技術、衝突回避・事故防止システムへの応用技術について詳解いたします。
(2016年7月25日 10:00〜12:00)
(2016年7月25日 12:45〜14:45)
車車間通信と車間距離測定を同時に行えるシステムとして、ブーメラン方式と呼ばれるスペクトル拡散方式を用いた車車間通信・測距統合システムが提案されている。ブーメラン方式はスペクトル拡散方式 (Spread Spectrum:SS方式) が通信にも測距にも利用できることに着目し、自車 (A車) において自車の有するPN符号を用いて、対象車 (B車) の情報を得るとともに車間距離ABを測定できる方式である。本講演ではブーメラン方式の概要と研究事例を紹介する。
(2016年7月25日 15:00〜17:00)
車両の位置情報を互いに交換する車車間通信システムに関する研究が盛んに行われている。交通事故を削減するために、車両が互いに接近した場合には、相対位置の高い検出精度が要求されるが、都市部では、建物の遮蔽・反射の影響で測位精度が大幅に劣化しうる。 本セミナーでは、交通事故の回避には相対位置が重要であることに着目し、衛星から直接波を受信できない場合、車両が共通の衛星から受信した、距離に同じぐらいの計測誤差が生じる反射波も積極的に利用して相対位置を正確に算出する協調相対測位技術及び評価を講義する。