粉体トラブルの要因で最も多い割合を占めるのは付着・凝集・固結である。しかし、粉体のトラブルを扱う成書においても、固結の解説内容は機構や対策に関する基本のみである場合が多い。 これのみでは固結対策を具体的に検討することは難しい。また、粉体は多種多様であり、対策の検討に際して同様の事例を見出すことは非常に難しいと思われる。固結対策を図るにはまず、粉体の種類を限定せずに多くの情報を収集することが必要であると考える。近年、糖類などの固結に関する研究成果が多く発表されている。そこで、本セミナーにおいてはこれらをベースとして固結の機構、因子、評価、対策について解説する。