蓄熱・潜熱材料のゼロエネルギービル・ゼロエネルギーハウスへの応用

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プログラム

第1部 ZEB実現に向けた再生可能エネルギーの高効率利用

(2016年7月13日 10:00〜11:30)

 三建設備工業つくばみらい技術センターでは2009年からZEB実現を目標とした改修を開始した。本改修は再生可能エネルギーを最大限活用することをコンセプトとし,運用検証,導入技術改善,新規技術導入を継続して行ってきた。その結果,2013年度の運用実績でZEBを達成した。本講では導入した要素技術と運用実績について紹介する。

  1. 建物概要
  2. ZEB化改修の概要
    1. 負荷の削減
    2. 高効率設備
    3. 再生可能エネルギー
  3. 再生可能エネルギーを利用した潜熱顕熱分離空調システム
    1. 熱源 (地中熱,太陽熱)
    2. 顕熱処理 (天井放射パネル)
    3. 潜熱処理 (デシカントコイルユニット,顕熱交換器+PAC)
  4. 運用実績
    1. 再生可能エネルギー利用熱源の運用状況
    2. 建物のエネルギー収支

第2部 化学反応を用いる蓄熱技術のゼロエネルギービルへの応用可能性

(2016年7月13日 12:10〜13:40)

 電力を貯蔵するように,熱を効果的に貯蔵し,必要な時間・場所で,必要な温度や速度で熱を供給する技術は,更なる低炭素化が必要とされる2020年以降では重要な技術となると思います.本講義では,まだ社会実装されていないものの.この10年来で基礎技術の面で着実に進歩してきた化学蓄熱の開発現状やビルへの応用の可能性を詳述します.

  1. ヒートマネージメントに関わる技術的要請の外観
  2. 化学蓄熱の作動理論
    1. 化学蓄熱の種類と特徴
    2. 化学蓄熱の動作原理
  3. 国内外の開発動向
  4. 適用温度域と作動物質の選択
    1. 100℃未満を対象とする作動物質
    2. 100℃以上を対象とする作動物質
  5. 装置概要
    1. 物質移動から見た装置構成の考え方
    2. 熱移動から見た装置構成の考え方
  6. 化学蓄熱研究の実例
    1. 水系蓄熱・化学ヒートポンプ
    2. 非水系蓄熱・化学ヒートポンプ
  7. 化学蓄熱密度と熱出力の向上への要点
  8. 化学蓄熱装置の耐久性
  9. 化学蓄熱のシミュレーションと装置設計への応用
  10. ビルへの熱供給システムと成立要件
  11. まとめと展望

第3部 ZEH実現に向けた住宅における潜熱蓄熱利用技術の可能性について

(2016年7月13日 13:50〜15:20)

 ゼロエネルギー住宅を実現するには、建物の熱性能の向上、機器の高効率化とともに、再生可能エネルギーの積極的な利用が必要となる。本セミナーでは、自然エネルギー (太陽エネルギー) の利用を想定し、講演者らのグループが検討を進めてきた潜熱蓄熱空調システム、太陽熱暖房給湯システムについて紹介する。

  1. はじめに
    1. ゼロエネルギー住宅、スマートハウス
    2. 住宅の省エネルギー手法
  2. 住宅における潜熱蓄熱利用技術
    1. 潜熱蓄熱空調システム
    2. 太陽熱給湯暖房システム
  3. まとめ
  4. その他 (空調排熱の潜熱化)

第4部 潜熱蓄熱材の熱特性と運転制御について

(2016年7月13日 15:30〜17:00)

潜熱蓄熱材を建物で利用する場合に考慮しなければならない熱特性の捉え方と蓄放熱量を予測した制御方法の考え方を述べる

  1. 潜熱蓄熱材の概要
  2. 潜熱蓄熱材の応用例
    1. 海外の事例、国内の事例
  3. 潜熱蓄熱材の熱特性
    1. 熱特性を決める要素
    2. 熱特性の測定方法
  4. 性能を予測する方法
    1. 実験による事例
    2. シミュレーションによる方法
  5. 運転制御に必要な蓄放熱量の予測
    1. 蓄放熱量の予測の考え方
    2. 事例紹介
  6. まとめと課題

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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