第1部 連続繊維熱可塑性複合材料と自動車への量産事例
(2016年6月29日 10:00〜12:00)
国内でも初めて連続繊維熱可塑性複合材料TepexがHONDAのクラリティFUELCELLに採用された。それは、ハイブリッド成形による世界初のリアバンパービームである。Tepexの特性・成形法や欧州自動車の量産事例も紹介する。
- 連続繊維熱可塑性複合材料Tepex (CFRTP・GFRTP) とは何か
- 熱可塑性と熱硬化性の違い
- 連続繊維とマトリックス
- 製造法
- 成形について
- 成形法
- 成形条件
- 成形ポイント
- Tepex自動車量産事例
- 欧州の量産事例 (2005年〜2015年)
- HONDAクラリティFUELCELLリアバンパービーム (2016年)
- その他の分野での量産事例
- 成形動画
第2部 CFRTPの自動車構造部品への適用とその衝撃特性
(2016年6月29日 12:45〜14:45)
CFRTPの自動車構造部品への適用状況について展望するとともに、その衝撃特性、特に板面外からの特性について概説する。
- CFRP技術の根幹と、その全体像・ロードマップ
- 自動車の軽量化要求の背景
- 欧米と我が国の自動車メーカーのCFRP適用の現状
- 革新構造材料技術の研究開発体制と名大集中研の研究組織
- 名大での研究開発テーマ:自動車骨格構造体のCFRTP化への挑戦
- 研究開発目標と技術課題
- LFT-D成形システムの概念の説明
- 初期のLFT-D成形構造物の例
- LFT-D部品の成形に際して判明した技術的キーポイント
- LFT-D成形のCAE技術開発の概要
- 最近のLFT-D適用の大型部材の成形成功事例紹介
- 成形体相互の接合技術=超音波融着技術=の開発の現状
- まとめ
第3部 熱可塑性CFRPに向けたマトリックス樹脂の含浸性改善と耐衝撃性向上
(2016年6月29日 15:00〜17:00)
熱可塑性樹脂は溶融粘度が高いため、連続炭素繊維への含浸を解析的に予測する手法と、樹脂含浸工程を同時に行う手法について解説する。
- はじめに
- PPの修飾とCFRPへの応用
- PPのフェノール修飾
- フェノール修飾PPの構造と物性
- フェノール修飾PPを用いたCFRPの剛性・強度
- PPへのナイロンのグラフト共重合とCFRPへの応用
- グラフト共重合物の物性
- PP-ナイロングラフト共重合物を用いたCFRPの曲げ特性
- 反応性可塑剤/エンジニアリングプラスチック系CFRP
- 樹脂-CF間の接着性とCFRPの耐衝撃性
- コストダウン・軽量化のためのサンドウィッチ化
- 賦形:スタンピング成形
- 性能比較:熱可塑性CFRPvs金属材料vs熱硬化性CFRP