第1部 電子機器の防水技術・設計・規格・試験・動向
~携帯・スマートフォン・カーエレクトロニクス・ 時計・カメラ・PCの防水技術・IPXおよびMIL規格・試験方法、 今後の展望 (ウエアラブル端末、全ての物が無線でつながる) ~
(2016年6月29日 10:00〜11:50)
電子機器の防水技術は、日本が最先端を走っています。
電子機器の防水技術と小型軽量化・薄型化とは相反し、これを解決するための対策、今後の動向 (ウェアラブル端末等) を詳解、動画を使用して分かり易く説明します。
- 第1部 電子機器の防水の概要と防水規格
- はじめに:電子機器の防水概要
- 防水に関する技術開発動向・特許
- 防水携帯電話機の防水の歴史
- 電子機器の防水方法
- 電気機械器具IPX規格 防塵規格
- 水に対する保護の試験装置と主な試験条件
- 散水および飛沫に対する試験装置
- ジェット噴流に対する保護の検証用試験機器
- 時計の防水規格
- 自動車部品の防水規格
- 自動車部品の防水規格
- 米軍防水・落下・防塵・衝撃等のMIL規格
- 電子機器の防水方法
- 電子機器の防水規格まとめ
- 第2部 携帯電話・スマートフォンの防水
- 表示部・電池部の防水
- ヒンジ接合部・筐体の防水
- 世界最薄・防水対応圧電スピーカー
- 防水性能試験
- 歪検出方式の基本構造
- 歪検出方式の判定原理
- 音響防水性能・加圧式水没試験機
- 浸漬試験機
- 防水試験・試作時・経年変化
- スマートフォンの防水・薄型の構成
- スマートフォンのタッチパネルの感度
- iPhone6S分解による防水の仕組みが判明
- Appleの新たな防水特許技術
- 第3部 カメラの防水
- カメラの防水構成
- カメラの防水試験・落下試験例
- 深水数mの技術課題
- 水圧と水深の関係
- 第4部 その他の電子機器の防水 (PC・時計・車)
- 時計の防水
- ノートPCの水との戦い
- タブレットPCの防水
- 自動車部品の防水
- 車のECUシーリング構造・防水コネクタ
- エンジン/トランスミッション用防水
- 自動車のECUの加速試験
- 防水コネクタ
- 第5部 防水に関する最新のトピックスと動向
- 日本の防水コーティングの動向
- 防湿性比較データ
- 英国P2i社の情報:日本とは異なる
- 防水シートおよび防水シール
- 防水ガスケットシール (Oリング設計)
- 防水Oリングつぶし率と圧縮永久歪
- 圧縮永久歪試験方法
- 不具合事例対策
- 防水合成ゴム材料・特性
- 第6部 今後の動向
- モバイル技術の波及効果
- 「ロボット (ドローン) 端末」等の推進
- 「ウェアラブル端末」等の推進
- 防水技術の展望
第2部 フッ素系防水・防湿コーティング剤による スマートフォン・タッチパネル製品の防水処理の薄型化
(2016年6月29日 12:30〜13:40)
フッ素系防水・防湿コーティング剤は、従来の非フッ素系コーティング剤と比較して、1um以下の薄膜で優れた防水・防湿性を発現するだけでなく、不燃、速乾、低毒性、低環境汚染性なども併せ持つ。本講では当社が開発したフッ素系防水・防湿コーティング剤「オプトエー スWPシリーズ」の特徴とその応用について解説する。
- フッ素系ポリマー、フッ素系溶剤を用いる理由
- フッ素化合物の表面特性の基礎
- フッ素系溶剤の特徴
- 汎用型 防水・防湿コーティング剤 「オプトエース WP-100シリーズ」
- 基本特性 (接触角、転落角、防湿性、防錆性、電気特性、耐硫化水素性)
- 間隙と水没可能な水深の関係
- 耐久型 防水・防湿コーティング剤「オプトエース WP-200シリーズ」
- 基剤との親和性を向上させるための分子設計
- スマートフォン、タブレット用防水コネクタへの応用
第3部 電子部品・カーエレクトロニクス用シーリコーンエラストマー防水材料について
(2016年6月29日 13:50〜15:00)
シリコーンエラストマー材料は、その優れた耐熱・耐寒性と環境適合性により、電気・電子部品やカーエレクトロニクス部品に適用されている。 本講では、シリコーンエラストマー防水材料の最新技術開発動向、用途、製品について紹介する。
- シリコーンの基礎
- シリコーンエラストマーの基礎 (概要、特徴、用途)
- シリコーンエラストマー防水シール・封止・接着材料の最新技術開発動向、製品の紹介
- 自動車防水シール部品用液状シリコンエラストマー材料
- パワーエレクトロニクス、カーエレクトロニクス用シリコーンエラストマー封止・接着材料
- オプティカルボンディング用シリコーンエラストマー材料
- LED用シリコーンエラストマー封止材料
第4部 歪検出方式による気密防水性能試験とその試験機について
(2016年6月29日 15:20〜16:40)
「歪検出方式」による気密性能防水試験機の特徴ならびに差圧方式を中心と する他方式との比較を解説合わせて、洩れの解析方法と防水ケースの効率的な開発手法を解説する。
- 気密防水性能試験の種類と原理
- 水没、検出媒体、空圧を利用した試験機の種類と特徴
- 「差圧方式」と「歪検出方式」洩れ試験機の原理と特徴
- 差圧方式リークテスタ-の原理と特徴
- 歪検出方式WPCシリーズの原理と特徴
- 歪検出方式の優位性と制約
- 解析用水没試験機の解説
- 洩れ箇所の解析手法
- 解析用水没試験機を利用した防水ケースの開発
- 実機での解説 (一部デモ含む)
- 「歪検出方式」WPCシリーズ
- 解析用水没試験機 HPTシリーズ