第1部 粘土鉱物材料の種類、構造、特徴
(2016年6月22日 10:00〜11:30)
粘土鉱物材料の種類とその構造の特徴を説明し、それらを区別するための様々な分析法について紹介する。
- 粘土鉱物の種類と構造
- 粘土鉱物の定義
- 層状珪酸塩鉱物の構造
- 粘土鉱物の種類
- 粘土鉱物の構造の特徴
- 層電荷
- ポリタイプと積層不整
- 混合層鉱物
- 粘土鉱物の構造評価法
- 走査電子顕微鏡
- 粉末X線回折
- 透過電子顕微鏡
第2部 層状粘土鉱物材料の特性と応用
(2016年6月22日 11:40〜13:00)
ベントナイトの主成分であるモンモリロナイトは層状粘土鉱物として知られ、水中で膨潤し細かく分散する性質があり、各種化学物質を吸着、イオン交換する等、無機物質としては特異な多機能を有している。これらモンモリロナイトは、天然に採掘されたベントナイトを精製することで得られ、「精製ベントナイト」として上市されている。
さらにモンモリロナイトを第4級アンモニウムイオンによってイオン交換させた有機ベントナイトは有機媒体中で膨潤・分散し、その結果様々な機能を発揮することができる。
今回は、層状粘土鉱物モンモリロナイトの特性とその応用についてと題しし、精製ベントナイト、有機ベントナイトについて紹介致します。
- 精製ベントナイトの特性
- 有機変成処理モンモリロナイトの特性
- 有機ベントナイト
- アニオン系ポリマー複合モンモリロナイト
- シラン処理モンモリロナイト
- 有機ベントナイトの新規用途分野
第3部 モンモリロナイト – 樹脂 ナノコンポジットの 構造と応用
(2016年6月22日 13:40〜15:00)
モンモリロナイトの構造と特製、モンモリロナイト – 樹脂 ナノコンポジットとは何か?最近の用途展開についても解説する。
- モンモリロナイトの構造と特製
- モンモリロナイトとは何か
- 高純度モンモリロナイトの製造
- モンモリロナイトの特性
- モンモリロナイト – 樹脂ナノコンポジット
- モンモリロナイト – ナイロン ナノコンポジット
- モンモリロナイト – 各種樹脂 ナノコンポジット
- モンモリロナイト – 樹脂ナノコンポジットの機能
- バリア性の改善
- 各種特性の改善
- 難燃性改善
第4部 粘土ポリマーナノコンポジットの開発と応用
(2016年6月22日 15:10〜16:30)
最近プラスチック材料の性能を向上させる目的で、粘土などのナノフィラーを均一混合する「ナノコンポジット」が注目されている。本講義では、粘土を用いたバリアフィルムなどの事例と応用例などについて紹介する。
- 粘土を主成分とするガスバリア膜開発コンセプト
- 粘土とは
- 高いガスバリア性
- 粘土結晶の配向性
- 粘土膜と他のバリア材の比較
- ガスバリア性能比較
- 透明性
- 粘土膜の製造
- 粘土の構造
- 天然粘土と合成粘土の成膜性比較
- 水熱処理による成膜性向上
- 添加物
- 製膜方法
- 粘土膜の特性
- 種々の粘土膜の構造と特性値
- ガスバリア性
- 耐熱性
- 不燃性
- 低熱線膨張
- 放熱性
- 熱伝導率
- 自己修復性
- 応用例