電気特性テーマ 配合設計 自由自在

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

本セミナーでは、導電性材料・半導電領域材料・絶縁材料・電波吸収体の開発や静電気対策に役立つ配合設計の基本的指針をいたいます。
また、製品性能を実現させるために必要な測定技術や混練・加工工程の知識も含めて講演いたします。

日時

中止

プログラム

プラスチック・ゴム・繊維・接着剤・塗料などに電気的特性を付与するには、多くの 技術的な障壁を乗り越える必要があります。ポリマーは基本的に強い絶縁性を有しています。そこに導電性の高い材料を混和したところで、「水と油の関係」ばかりが際立ち、目的とする安定的な品質の製品は望みにくいのが現状です。  本講では、高分子組成物に求められる代表的な5つの電気特性を取り上げ、配合設計と混練および加工における核心的な技術を、物理学的論拠と共に解説します。固有の配合技術を会得すると共に、見過ごしがちな製造技術を学ぶことで、高付加価値製品の開発と更なる市場拡大が図られることを、講義の目的に置いています。

  1. 【高導電性】 材料選択とコンパウンド設計の考え方
    1. 高分子に共通する量子論的電気挙動
    2. 高導電設計の基本的な設計技術
    3. 理論的に得られる導電性上限と阻止要因
    4. 金属系キャリア材料の選択
  2. 【半導電性】 安定製造のためのポイントと布石の技術
    1. 「計測技術の確立なくして設計不可能」の現実
    2. 半導電設計の考え方と物理学的検証
    3. 半導電領域に適したカーボンブラックの見分け方
    4. 分配係数という概念と必要な混練技術
  3. 【静電気放散性】 静電気制御という概念の把握
    1. 静電気の本質と定量化
    2. 用途で変わる静電気放散性付与の設計
    3. 帯電防止剤選択のポイントと機能の限界
    4. フィルム製造における剥離帯電現象と加工技術
  4. 【電波吸収性・遮蔽性】 基本的指針と材料の選択眼
    1. 電界・磁界・周波数の関係を理解する
    2. 電波吸収用配合材料と周波数に適した設計指針
    3. シールド設計の鍵は「アルミ箔を超えられるか」に在り
    4. 技術よりもマーケテイング力が制する市場の異質
  5. 【高絶縁性】失敗例に学ぶバイパス阻止の構想力
    1. 電気の通り道を分子レベルで考察する
    2. ポリマー分子構造から絶縁能力を読み取る
    3. フィルムとシート製造における水分と異物対策
    4. 絶縁に関する測定値のバラツキをどう捉えるか

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

受講料

複数名同時受講の割引特典について