第1部 電子ビーム積層造形技術と3Dプリンターへの最新動向
(2016年5月31日 10:30〜12:10)
金属合金粉末を用いた積層造形技術は造形物の3Dモデルデータに基づき、金型なしで高精度に造形する次世代の革新的物づくり技術として注目を集めている。
本講演では、電子ビームを用いる金属積層造形技術の概要説明と最近の当該技術の動向について解説する。さらに、実際の金属粉末を用いた電子ビーム積層造形を行なった実例として、生体用コバルト合金、チタン合金、ニッケル基超合金等の場合について紹介する。
- 電子ビーム積層造形技術の概要
- 金属積層造形技術
- 金属材料を扱うAMプロセス
- 電子ビーム積層造形による各種金属系構造材料の金属材料の造形
- 生体用CoCr合金の造形
- インコネル718合金の造形
- 電子ビーム積層造形技術の現状と将来展望
- 電子ビーム積層造形の技術開発の展望
第2部 <積層造形の基礎と応用>
アデティブマニュファクチャリング (Additive Manufacturing) の基礎と応用
~3Dプリンターの上手な使い方と問題解決法~
(2016年5月31日 13:00〜14:40)
- 現状のものづくりの中での3Dプリンティング技術の位置づけ
- 除去加工と付加加工のメリット・デメリット
- 3Dプリンティング技術の現状、基礎
- 積層造形の基礎と問題点
- Rapid Prototyping
- Rapid Tooling
- Rapid Manufacturing
- Additive Manufacturing
- 3Dプリンティング技術を構成する要素技術
- コンピュータ
- 3DCAD
- CG
- スキャナー
- 3Dプリンターの種類としくみ
~各種3Dプリンターと使用される材料~
- 粉末床溶融結合法 (粉末焼結法)
- 指向エネルギー堆積法
- 液層光重合法 (光造形法)
- 材料噴射法
- 材料押出し法 (熱溶解積層法)
- シート積層法
- 結合剤噴射法 (粉末固着法)
- 金属光複合加工法
- 3Dプリンターによる造形品 (応用)
- 工業製品
- 建築・土木
- フィギア、ジュエリー、アクセサリー
- 医療
- 教育
- 出力サービス
- 食品、アパレル
- 3Dプリンティング技術の課題と問題解決、今後の展望
- Q&A (10問ぐらい)
第3部:金属レーザ積層造形技術の最新動向
~アディティブ・マニファクチャリング技術と産業用3Dプリンタ~
(2016年5月31日 14:50〜16:30)
最近のアディティブ・マニファクチャリング (AM) 技術の進歩は目覚ましく、とりわけ金属AM技術は、装置だけでなくソフトウェアや金属粉末の急速な進歩により、航空宇宙分野をはじめとして、自動車の試作品などの自動車・産業機器分野、インプラントなどの医療分野においても実用化されてきている。
本講演では、最新の装置開発の状況、製品への適用事例、とりわけ航空宇宙・自動車関連への事例を含めて紹介する。また、現在進行中のプロジェクトについても現状を紹介するとともに、今後の応用展開、さらには導入における注意点などについても述べる。
- はじめに
- 我が国におけるアディティブ・マニファクチャリング技術の状況
- アディティブ・マニファクチャリング技術の概要
- アディティブ・マニファクチャリング技術の利点と適用事例
- アディティブ・マニファクチャリング技術の利点
- 航空宇宙関連への適用事例
- 自動車関連への適用事例
- なぜ、産業用3Dプリンタ開発が必要か?
- 3Dプリンタの製造技術の獲得・展開
- 製品の設計・製造技術の革新
- 3Dプリンタによる製造技術の革新
- 産業用3Dプリンタ開発の最新動向
- 最近の装置開発のトレンド
- アディティブ・マニファクチャリング用粉末の製造法
- アディティブ・マニファクチャリング用粉末に必要とされる特性
- 材料の評価方法
- 各種材料の機械的性質
- 次世代3Dプリンタによる“ものづくり”
- “ものづくり”におけるAM技術の位置づけ
- 統合生産技術への展開
- 次世代型産業用3Dプリンタ技術開発
- プロジェクトの概要
- プロジェクトの成果
- おわりに