本セミナーでは、衝撃工学の基礎から解説し、衝撃変形の評価、耐衝撃設計へのアプローチについて詳解いたします。実際に衝撃変形試験を行うためのノウハウを動画等を使って詳しく説明いたします。
衝撃工学は身近に存在する衝突 (自動車など輸送機器) 、落下 (携帯などの電子デバイス) のような実現象問題を解明する上で必要不可欠な分野です。しかし、衝撃工学を解説した参考書が非常に少ないため、具体的にどうやって実験すれば良いかわからないことから、難しい学問という印象を持たれてしまいます。しかし、衝撃工学の正しい知識は、現実的かつ安全性を考慮した構造物の耐衝撃設計に大きく役立ちます。 本セミナーは、衝撃工学を学ぶ初学的な位置付けで、基礎問題を重視した内容です。衝撃工学で重要となる応力波の概念をメインに、衝撃変形時の応力 – ひずみ関係の計測方法、金属材料学的な視点からの基礎理論 (転位運動の熱活性化理論) 、有限要素解析、様々なケーススタディーを通して、実用的な衝撃工学の知識とその応用として耐衝撃設計へのアプローチを解説します。今回は特に、衝撃工学を身近に感じてもらえるように、実際に衝撃変形試験を行うためのノウハウ (主に代表的な衝撃試験方法であるスプリット・ホプキンソン棒法) について、動画等を使って詳しく説明します。