ホットランナー入門

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本セミナーでは、ホットランナーの基礎と実践について解説いたします。
ホットランナーシステムの選定から設計、的確な金型設計を行うためのエンジニアリングについて詳解いたします。

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プログラム

射出成形でランナーを全く出さない方法がランナーレス成形です。今はランナーをホットで成形するのでホットランナー成形で、省材料、省エネルギーに効果があると言われて来て30 – 40年経過しております。  使ってみれば、色々な効果利点が有るのですが、とりあえず普通金型でも成形できるのでトライしない人が多く、日本ではスタートは早かったのですが、その後の普及が遅いのが現状です。海外では先進国でも新興国でも利用が伸びて居ります。どこも成形のコストダウンは最重要課題なのに大差があります。日本でも上手に使いコストダウン、省材、省エネに効果をあげているメーカーもあります。ここで実際の使い方や原理を説明したいと思います。

  1. システム選定 – 各社システムの特徴と効果的な活用/留意点
    1. ホットランナーシステムの分類
      1. 加熱方式
        • 内部・外部加熱
        • 直接・間接加熱
      2. ゲートシール方式
        • オープンゲート
        • バルブゲート
    2. 市販ホットランナーシステムの概要
      1. 総合システムメーカー
      2. 部品販売専門メーカー
    3. 何を重視して選ぶのか
      1. 経済性、市場性、メンテナンス対応
      2. 技術
        • 樹脂との適性
        • 熱膨張対応
        • 温度制御
        • 断熱構造
  2. 構造設計とエンジニアリング
    1. 全体構造
      • 高剛性構造と精度維持
      • 冷却回路の重要性
    2. マニホールド
      • 樹脂温の安定
      • 圧力損失を小さくする
    3. シングルゲート
      • 1個取り、多数個取りの対応技術
    4. 流路径
      • 圧力損失
      • 滞留時間
    5. マニホールド形状 – ヒーターの種類
      • カートリッジヒーター
      • シーズヒーター
    6. マニホールドの固定方法
      • 固定側受け板へのボルト締め
      • 固定側受け板と予圧受け
    7. 熱膨張計算の重要さと把握
    8. マニホールドの位置決め – 断熱/熱膨張対応
  3. 熱設計 – ヒーターの熱計算/センサーの取付け/配線処理
  4. 高生産性・省エネルギーのためのホットランナー成形
    1. ホットランナー成形は成形サイクルアップするか?
    2. ホットランナーはヒーターを多く使うのに省エネルギーになるか
    3. 実際のデータ
  5. 耐熱性プラスチック、エンジニアリングプラスチックへの適用
    1. 溶融温度
    2. 溶融時の粘度と温度依存性
    3. 結晶性・非結晶性
    4. 熱伝導率と比熱
  6. ホットランナー成形に必要な設備
    1. 射出成形機との関係と必要な設備
    2. 温度調節計の重要さとホットランナーに適した温調計
  7. ホットランナー成形の利点
    自動化・無人化/生産の安定化/コストダウン/外観向上/光学特性向上/大型薄肉化
    1. 高速成形とホットランナーシステム – 成形サイクル短縮化実例
    2. ホットランナーによる精密成形 – 収縮率のバラツキ小さく、低圧射出成形により物性向上
  8. 特殊成形への応用
    1. スタックモールドへの応用
    2. ガスアシスト成形、発泡成形への応用
    3. 射出圧縮成形への応用
    4. 多色射出成形への応用
    5. PETボトルプリフォーム用ホットランナー
    6. シーケンス制御成形 – 大型成形品のウェルドライン対策/成形事例
  9. 最近の国際展示会に見るホットランナー事例
    1. K2013
    2. IPF Japan2014出展
    3. その他から
  10. ホットランナーの今後の予想と展望 (日本と海外)

会場

大阪市立中央会館
542-0082 大阪府 大阪市 中央区島之内2丁目12-31
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