本セミナーでは、断熱材の伝熱機構、熱物性、測定・解析手法、開発動向や、断熱材を開発・利用するための必須知識を解説いたします。
(2016年5月26日 10:30〜12:10)
欧米に比べて格段に遅れている我が国の建築、特に住宅の断熱化は今後、より一層の省エネルギーのため、ならびに、本質的な健康障害問題の克服に向けて、飛躍的な高断熱化が要求される。これの実現に最も有効と考えられる真空断熱材の建築への展開について、その期待の意味と、性能評価の現状、今後の課題について概説する。
(2016年5月26日 13:00〜14:40)
住宅の省エネは今後ますます重要であり、断熱性能の向上が重要な鍵となる。そこで、断熱性能の向上を目指してナノ多孔質構造を持つセラミックス粒子を用いた真空断熱材の開発に取組んでいる。ナノ多孔質粒子を用いることで、センイ系に比べ真空劣化に対する耐久性が非常に高くなる。 本講座では、省エネ性能の実証試験、30年後の耐久性の予測、断熱性向上の検討について解説する。
(2016年5月26日 14:50〜16:30)
真空断熱材の熱伝導率測定は非常に難しく、試験体の大きさや測定条件に大きく依存する。しかしながら、それらの条件に付いて全て実験で確認することは不可能であり、生産者や利用者は、従来の測定方法や条件で熱伝導率の評価を行っている。 本講座では、現状の熱伝導率測定レベルと測定条件に関する最新の状況を理解して頂くことを趣旨とする。