失われた20年と言われる中で、日本のモノづくり企業は技術においては世界をリードする立場に立ちながら事業化の段階に至っては海外企業に負け続けるというケースが相次いでいます。こうした「技術で勝って事業で負ける」のはどのようなところに原因があるのでしょうか。また、それを克服するために特に企業の技術者の方々はどのような点に注意していくことが必要なのでしょうか。 これらの問題を考えるためには、我が国の製造業が単にモノを作ることだけではなく、モノの価値を作り出すことの意味を改めて認識すること、さらに価値を作り出す根本的な要素として商品を生産する前段階の製品企画や設計の重要性を挙げることができます。 そのため、技術者の方々にとっても価値創出の源泉がどこにあるのか、また企業の利益がどのように算出されるのかという財務会計と管理会計の基本的な仕組みを理解し、さらにそこから利益を増やすためには何が必要かを学ぶことが重要です。 本セミナーではこれらの基本的な知識を身に着けられるよう、会計分野の知識になじみの少ない方にも理解しやすいような事例をもとに説明していきます。