近年、光学製品の範囲は従来のカメラからCCD、LCD、LED、レーザーなどの電子デバイスとの組合せにより多種多様となり裾野は大きく広がってきました。また光学技術もプラスチックレンズ、非球面レンズ、最新ガラスなどの材料、加工、生産技術などの発展にともない新たな設計手法、考え方など必要になってきました。 しかしながら光学技術は歴史的に光学メーカー内で発展して来たため、なかなか取り付きにくい、わかりにくい技術と言われ、かつ習得する機会も少ないものでした。 本セミナーでは光学系について初めての方にも理解しやすいように光学系の設計仕様書を元に基礎から用語や意味を図表を用いて解説いたします。 レンズ設計については製品開発、光学設計の工程から、ポイントとなる収差の発生原因と補正の方法、レンズタイプの特徴と選定方法などについて直感的かつ理論的に解説いたします。 また最近の光学系は例えばCCD/CMOS画素数の増加など高性能化への要望がますます増大しております。従ってこれに対応したレンズの高性能化に対応した設計手法、考え方についても解説いたします。 本講習により、レンズ設計者はもとより企画、開発、生産技術などより多くの光学系に関連する方々の日頃の疑問、問題点の解決の糸口になれば幸いです。